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カニエ・ウェストはアディダスとの提携関係が終わったことで総資産が20億ドル(約3000億円)から4億ドル(約600億円)に急激に減少したと報じられている。

『フォーブス』誌は、反ユダヤ主義的な発言を受けて現地時間10月25日にアディダスが提携関係を解消したことで、カニエ・ウェストはもうビリオネアではないと報じている。

この提携関係は15億ドルの価値があるとされ、それが終了したことでカニエ・ウェストの総資産は4億ドルとなっている。『フォーブス』誌は残りの資産について音楽のバックカタログ、現金、不動産、元妻であるキム・カーダシアンが手掛けるスキムズの株5%で構成されていると試算している。

アディダスは9年に及ぶ提携関係を経て、「受け入れられない、憎しみに満ちた、危険な」コメントのためにイージーの商品を生産しないことを発表している。

アディダスは声明で次のように述べている。「アディダスは反ユダヤ主義やその他のいかなるヘイト・スピーチも容認しません」

「カニエ・ウェストの最近の発言と行動は受け入れられない、憎しみに満ちた、危険なものであり、多様性と包括性、相互尊重と公平性という弊社の価値観に反するものです」

アディダスは提携関係の解消で今年の売り上げに最大2億5000万ユーロ(約370億円)の打撃がある可能性があるとも述べている。

カニエ・ウェストについては金融機関のJPモルガン・チェース・アンド・カンパニーが「イージーLLC、ならびに関連企業との銀行取引を終了することに決めた」ことも明らかにされている。

今年のパリ・ファッション・ウィークでカニエ・ウェストをモデルに起用したバレンシアガも今後は仕事をしないことを発表している。「バレンシアガはこのアーティストに関係した今後のプロジェクトについていかなる計画も関係性もありません」

現地時間10月24日、元妻のキム・カーダシアンはカニエ・ウェストの発言を受けて「ユダヤ人のコミュニティと団結していきます」と述べている。

「ヘイトスピーチは決して認められるものではなく、言い訳できないものです。私はユダヤ人のコミュニティと団結していきます。そして、ひどい暴言と憎しみに満ちたレトリックを直ちに終わらせるように呼びかけていきます」

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