ロシア人ラッパーがウラジーミル・プーチン大統領によるウクライナ紛争に参加することを拒否して、命を断ったと報じられている。
本名をイワン・ヴィタリエヴィチ・ペチュニンというラッパーのウォーキーはテレグラムの動画で「殺人という罪を自分の魂に背負うことはできない」と語り、最後の抵抗を死によって表明すると述べている。『デイリー・メール』紙によれば、ウォーキーの遺体は現地時間9月30日にクラスノダールで発見されたという。
27歳のラッパーはウラジーミル・プーチン大統領がウクライナとの戦争を続けるために追加徴兵された30万人のロシア国民の1人となっている。ウォーキーはかつてロシア軍に所属していたが、『デイリー・メール』紙によれば、その過去の体験を非常に嫌っており、精神病院で治療を受けていたことを理由に健康上の問題で再入隊を拒否しようとしていたという。
テレグラムの動画でウォーキーは次のように語っている。「この動画を観てもらえたとしても、もう自分は生きてないだろう。殺人という罪を自分の魂に背負うことはできないし、そんなことはしたくない。どんな理想のためにでも殺人を犯す覚悟などない」
彼は次のように続けている。「永遠に歴史に残ることを選ぶことにした。今、起きていることに賛同できない人間として。武器をとって同族を殺害する気持ちはない」
ウォーキーは多作なラッパーで、2015年のデビュー作以降10枚のアルバムをリリースしており、最新作は今年リリースされた『ウォーク・アウト・ボーイ3』となっている。
スポティファイで最も人気の楽曲は200万回近い再生回数を記録しており、全プラットフォームを合わせると月間23万9000人以上のリスナーを獲得している。
先日、ロジャー・ウォーターズはロシアのウラジミール・プーチン大統領に宛てた公開書簡を発表して、ロシアとウクライナの紛争を終わらせるために停戦と外交的解決の方法をとるように求めている。
ロジャー・ウォーターズは先日ウクライナのオレーナ・ゼレンシカ大統領夫人への公開書簡を発表したことで、なぜ紛争の一方側だけに言及するのかというコメントを読んでウラジミール・プーチン大統領への公開書簡を書く気持ちになったことを明かしている。
ロジャー・ウォーターズはロシアがウクライナに侵攻した今年2月以降、「小さな影響力ではあるもののウクライナとロシア連邦の両方の安全保障上のニーズに対応する停戦と外交的解決を促そうとしてきました」と述べている。
ウラジミール・プーチン大統領に直接向けて、ロジャー・ウォーターズは次のように述べている。「この戦争を終わらせたくはないのですか? もしあなたが『ぜひ、そうしたい』といえば、事態は一気に楽なものになります。『ロシア連邦がクリミア半島、ドネツク、ルバンスクで暮らすロシア語を話す人たちの安全以上の領土的な興味はない』と言ってくれれば、それも手助けになるでしょう」
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