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エミネムは新たに発表した記事でドラッグ依存症に苦しんだ日々を振り返っている。

『XXL』に寄せられたテキストでエミネムはインタースコープと契約して、1999年発表の『ザ・スリム・シェイディLP』をリリースした後に「何もかもが変わってしまった」と述べている。ロサンゼルスに移った後、友人たちとティフアナに行った時にヴァイコディンといったドラッグを購入したという。

https://www.xxlmag.com/eminem-interview-career-addiction/

「最後に行った時、列の2番目だったんだけど、前の奴が税関と揉め始めた。税関は彼を地面に押さえつけて、ポケットからドラッグを押収していた」とエミネムは振り返っている。「怖くてたまらなかったけど、なんとか切り抜けた。すごい量だったんだ。パンツは錠剤で溢れていた。いくつあったかも分からないよ」

そういった警告の兆候は認識していたにもかかわらず、エミネムはその段階では問題だと思っていなかったという。「ドラッグが本当に好きだったんだ。金も稼ぎ始めていたから、もっと買うことができたんだよ」

「有名になるまでは大変なことだとは思っていなかった」とエミネムは説明している。「試していたんだよ。好みのドラッグを見つけられなくてね。当時はツアーに出たら、タダでドラッグをもらっていた。しばらくは大丈夫だったけど、そのうち好きすぎて、止め方が分からなくなったんだ。」

しばらくの間は依存症を「軽く」見せることができていたが、2000年発表の『マーシャル・マザーズLP』から2004年発表の『アンコール』の間にひどい状態に達して、当時はヴァイコディン、ヴァリアム、酒、アンビエンをパフォーマンスの前に一緒に摂取していたという。エミネムは当時BETの『106&パーク』に出演して、50セントとGユニットとパフォーマンスを行い、インタヴューを受けた時のことを振り返っている。

「あの時から歯車が狂い始めた。司会の1人が喋っていたんだけど、彼女の言っている言葉を理解できなかった。50セントがフォローしてくれて、すべての質問に答えてくれたんだ」と彼は述べている。「今、観返してみたら、気づくと思う。俺の周りの全員が分かっていたんだ。『あいつはダメだ。まずいことになっている』ってね」

エミネムはドラッグ依存症の最もつらい時期は5年ほど続いたと説明している。「起きてからは長い感じがしていたけど、今振り返ると、自分の問題が爆発するまではそこまで長い時間はかからなかったんだ」

エミネムの薬物乱用は2006年にD12のメンバーだったプルーフが亡くなったことでさらにひどくなったという。「天井知らずだったね」と彼は述べている。プルーフの死の直後、エミネムはバスルームで倒れると、病院で「チューブを付けられて」目を覚まし、何が起こっているのか理解することも話すこともできない自分がいたという。

「プルーフが亡くなって、1人で家にいたんだけど、ベッドで横になっていたら、動けなくなって、天井でファンが回るのを見つめているんだ。錠剤を飲み続け、2日間歩くこともできなかった。あの時、ドラッグを使うことに関しては突き抜けてしまったんだ」

「一度に10人のドラッグ・ディーラーから仕入れていた。一晩で80近いヴァリアムを飲んでいた。自分がまだなんで存在していられるのかも分からなかった。自分で自分を麻痺させていたんだ」

エミネムは最終的にメタドンの過剰摂取で2007年12月に入院しており、医師からヘロイン4袋分相当の摂取をしたことを告げられている。翌年、ドラッグを断ったエミネムはラップのやり方を学び直したとマネージャーのポール・ローゼンバーグのポッドキャストで先日語っている。

「クスリを止めて、すべてが体内から出た時に、嬉しくて、すべてが新しく感じたことを覚えている」とエミネムは2009年発表の『リラプス』について語っている。「あのアルバムはファースト・アルバムなんだ。レコーディングしてて、久しぶりに楽しかったアルバムだったんだよ」

「音楽がもう一度楽しくなった久しぶりのアルバムだった。ラップのやり方を学び直したんだ。すべての行程を覚えている。脳が再び動き出すのに長い時間がかかったんだ」

同じポッドキャストでエミネムはスヌープ・ドッグとの確執について共通の友人であるドクター・ドレーが入院したことを受けて解消されたと語っている。エミネムとスヌープ・ドッグは和解して以降、何度か共演を果たしている。2人は2月にスーパーボウルのハーフタイムショーにドクター・ドレー、メアリー・J. ブライジ、ケンドリック・ラマーと共に出演している。

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