ビョークは5年ぶりとなる通算10作目のアルバム『フォソーラ』の発売日が決定している。
先日、『ガーディアン』紙のインタヴューでリリースが発表されたニュー・アルバムは9月30日にリリースされる。ファースト・シングルとなる“Atopos”は「まもなくリリースされる」とされていた。
新作についてビョークは次のように説明している。「どのアルバムもいつも感覚から始まり、私はそれを音にしていこうとしていきます。今回の感覚は地球に降り立ち、地面に向かって足が掘り下げられていくというものでした」
「そこには『今回』経験したことも織り込まれています。今回、私たち70億人は自宅に巣を作って、根を下ろすのに充分なほど隔離されることになりました」
ビョークは次のように続けている。「『フォソーラ』とはそのことを意味しています。私が作った言葉で、『fossore(掘る人)』の女性形です。一言で言えば、『掘る女性』ということになります」
インスタグラムでは今回、正式なアルバム・ジャケットも公開されている。
アルバムに収録される“Sorrowful Soil”と“Ancestress”は2018年に亡くなった母親のヒルダー・ルナ・ハウクスドッティルに捧げられているという。
72歳で亡くなった母親の死についてビョークは次のように語っている。「早すぎた。私や兄弟は準備ができていなかった。あと10年はあると思っていた。だから『頑張って』と言って、彼女に闘病させていた。でも、母の中にはインナー・クロックがあって、行く準備ができていたのよ」
新作『フォソーラ』にはサーペントウィズフィート、インドネシアのパンク・バンドであるガバー・モーダス・オペランディ、息子のシンドリと娘のイザドラが参加している。
昨年10月、ビョークは『ユートピア』に続く新作についてコロナ禍で「家のリヴィング・ルームをクラブにしたい人」向けだと語っている。
また、ビョークは新曲の多くがBPM80〜90になっていることについて、自身の歩くテンポに由来していると語っている。
ビョークは2023年3月に来日公演を行うことが決定している。今回の来日公演は「オーケストラル(orchestral)」と「コーニュコピア(cornucopia)」という二つの形式で行われる。
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