オアシスはロック・フォトグラファーのマイケル・スペンサー・ジョーンズがサード・アルバム『ビィ・ヒア・ナウ』のジャケットに登場していたことで知られる白のロールスロイスの行方を追っていることが明らかになっている。
プラチナ・ディスク6枚分のセールスを上げた『ビィ・ヒア・ナウ』は今週リリースから25周年を迎えており、シルバーカラー・ヴァイナル重量盤とピクチャー・ディスク、カセットテープが8月19日にリリースされる。
1997年、マイケル・スペンサー・ジョーンズはアルバム・ジャケットの撮影のためにレスターシャーに拠点を置くフライング・スペアーズから1972年製のシルバーシャドウをレンタルしている。翌年にこの車は音楽グッズのオークションで1200ポンドで競り落とされたが、その後、車の行方は分からなくなっていた。マイケル・スペンサー・ジョーンズはハートフォードシャーのストックス・ハウスで行われた撮影から未発表の写真を公開したが、成果は上がっていない。
ザ・ビートルズの『アビイ・ロード』のアルバム・ジャケットと同じく、車には「SYO 724F」のナンバープレートが付けられていたが、車の実際のナンバープレートは「MDH 119K」となっている。
'Be Here Now' features on @JoWhiley's Vinyl Revival this week on @BBCRadio2. Make sure to send over your memories of the album and what your favourite tracks mean to you. pic.twitter.com/CktIEoZejQ
— Oasis (@oasis) August 3, 2022
フライング・スペアーズの取締役であるニール・アーマンは次のように語っている。「オアシスのアルバム・ジャケットにロールスロイスを提供したことはフライング・スペアーズの伝説となっています。車が戻ってきた時にはロールスロイスでは有名なスピリット・オブ・エクスタシーのシンボルがなくなっていました。誰かが土産としてつまんでいったのでしょう」
「私たちが手に入れた時も車は走行不能な状態でした。1993年から税金もかからなくなり、エンジンを含めてパーツが既に外されていました。新しいフロントグリルを付けて、撮影のために再塗装しました。DVLAには廃車になったという記録はないですから、まだ存在しているかもしれません」
ニール・アーマンは次のように続けている。「ロールスロイスやベントレーの名車でもガレージで埃を被って忘れ去られていることもあるのです。私たちはそれをバーンファインドと呼んでいるのですが、あのロールスロイスはブリットポップの歴史になったという栄誉があります。なので、マイケル・スペンサー・ジョーンズが探すのを手伝いたいのです。少なくともどうなったか知りたいと思っています」
フライング・スペアーズでは「MDH 119K」のナンバーの車について情報を持っている人からの連絡を募集している。
ノエル・ギャラガーは『モーニング・グローリー』が25周年を迎えた2020年に『ビィ・ヒア・ナウ』の厳しい評価について次のように振り返っている。「あれが証明したのはジャーナリストの連中は何も分かってないということだよね。『モーニング・グローリー』の後で勝手に思い込んで、それはすべて間違っていたんだよ」
「『ビィ・ヒア・ナウ』が出た時、たいしたアルバムでもないのに、どこでも10点満点だったんだ。一つも悪いレヴューはなかった。バカに見られたくなかったんだろうけど、バカだったんだよ」
一方、リアム・ギャラガーは『NME』のインタヴューで『ビィ・ヒア・ナウ』を好きなアルバムだとして自己評価で10点満点をつけている。
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