ビヨンセは、1800年代に見世物小屋に出演していた女性を描いた新作映画に出演すると報じられたことについて否定している。
サーキ(サラ)・バートマンは、ホッテントット・ヴィーナスという名前で好奇の目にさらされ、その官能的な体型から、ヨーロッパ、特にイギリスとパリで見世物とされた。彼女は1815年に26歳でこの世を去ったが、地元の南アフリカでは、2002年になるまで正式に埋葬されなかったという。
「ビヨンセはこのプロジェクトにまったく関係していない」と、代表者が米『ビルボード』誌への声明の中で語り、次のように続けている。「しかし、これは語られるべき重要な物語である」
南アフリカの俳優組合の委員長を務めるジャック・デヴナレインはビヨンセの気持ちに共鳴し、次のように付け加えている。「サーキ・バートマンの物語は拷問と、女性、一般的に女性であることへの屈辱であり、そのすべての文化は南部アフリカに元々あるものです。南アフリカの歴史のひとつのエピソードとして、それは人種差別、性差別と搾取の壊滅的な被害を表しています。サーキ・バートマンは変人だと見世物にされ、残忍なやりかたで彼女の人間性も奪われてしまいました。彼女の物語は、語られるべきものです」
これまでにビヨンセは、『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』、2009年にはストーカーに追われるスリラー映画『オブセッション』、2006年にはミュージカル映画『ドリームガールズ』に出演してゴールデングローブ賞2部門でノミネートされていた。また2013年には、自身で監督を務めて、出演もした自伝的ドキュメンタリー『ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム』がHBOで放映されている。
先月、民主党のヒラリー・クリントン大統領候補は、ビヨンセがポップ・スターであるのと同じぐらい、優れた大統領になりたいと語っていた。彼女は次のように述べている。「彼女(ビヨンセ)をテレビで見ると、感動するわ。彼女に直接会えば、驚かされる。どうやったらそんなことができるの?って思うわ。なんというか、彼女は歌って、活気にあふれていて、穏やかなの。とにかく信じられないほど素晴らしいわ。これは私だけの見解じゃないわよね、きっと」
また、ヒラリー・クリントンは次のように続けている。「だから私は、パフォーマーとしてのビヨンセと同じように優れた大統領になりたいの」
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