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フィオナ・アップルは1973年の「ロー対ウェイド」事件における判例が覆されたことを受けて「これは支配の問題です」と述べている。

先週、アメリカの最高裁は「ロー対ウェイド」事件における中絶の判例を覆す判決を出している。これにより1973年以来となる形で人工中絶は米連邦での権利とは認められず、各州が中絶を禁止したり制限したりすることが可能となる。

フィオナ・アップルは今回の判決が受け入れられないことについて動画を投稿しており、どう思っているかを話すことが重要だと語っている。

「このことにどう思ったのかを話さなければなりません。どれだけ受け入れがたいか、自分を表現し続けなければなりません。なぜなら、知っての通り、これは支配の問題だからです」とフィオナ・アップルは動画の冒頭で語っている。

「支配の問題なのです」と彼女は続けている。「命の問題ではなく、支配の問題です。女性の支配であり、私たちの身体の支配であり、私たちの身体の支配を奪うことであり、自律性やプライバシー、主体性を奪うことについてなのです。命に対してできることの選択肢を奪うことなのです」

「支配の問題です。そういうことなのです。性的虐待も支配の問題なのと同じように。だから、今回のことも性的虐待のように感じられます。自分の身体に所属していない手や身体が自分たちの身体に入ってくるのです。そんなものは求めていません」

フィオナ・アップルは次のように続けている。「政治家にお金を渡すつもりはありません。直接、中絶の基金や保釈の基金に寄付をするつもりです」

エンタテインメント業界からはテイラー・スウィフト、パール・ジャム、チャーリーXCX、マギー・ロジャース、グリーン・デイ、フィニアス、ヤングブラッド、アリシア・キーズらが最高裁の判決に抗議する声を上げている。

今回の最高裁の判断を受けて、リゾはライヴ・ネイションと協力して、今後のツアーの利益から100万ドル(約1億3000万円)をプランド・ペアレントフッドやアボーション・ライツに寄付することを発表している。また、グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングはロンドン公演で「アメリカ国籍を放棄する」と語っている。

ビリー・アイリッシュはグラストンベリー・フェスティバルのステージで“Your Power”を披露する時に次のように語っている。「これは権力という概念とそれを乱用してはいけないことを忘れないことについての曲です。今日はアメリカの女性にとって暗い日になりました」

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