デヴィッド・ボウイは映画『ムーンエイジ・デイドリーム』の監督が懸命に作品に取り組んだために心臓発作に襲われたと語っている。
カート・コバーンのドキュメンタリー作品『モンタージュ・オブ・ヘック』を手掛けたブレット・モーゲンによる『ムーンエイジ・デイドリーム』は長編映画、コンサート・ドキュメンタリーにして「体験型映画的オデッセイ」だと評されている。
本作はデヴィッド・ボウイの遺産管理団体が初めて許可を出した映画で、ブレット・モーゲンは過去のコレクションにこれまでにない形でアクセスすることが許されている。
ブレット・モーゲンは2017年1月に本作に取り組み始めた時、自身の生活が「制御不能」になっていたと語っている。
「この作品に取り組み始めた時、深刻な心臓発作に襲われたんだ。3分間、意識を失って、昏睡状態になった」とブレット・モーゲンはBBCニュースに語っている。
「自分の生活は制御不能になっていて、全身全霊をかけていたんだ。自分のエゴをすべて作品に注いでいて、3人の子どもの父親でもあった。ああいうことがあると、どんな人生のメッセージだろうと考えることになる。懸命に働いて、40代で死んでしまうというね」
彼は次のように続けている。「自分はもう一度、生きることについて学ぶことになった。その時に47歳になって、デヴィッド・ボウイが自分の人生に舞い戻ってきたんだ」
「子どもだった頃、彼は僕を変えてくれたけど、今回はいい歳した子どもを父親へと変えてくれた。それが自分にとってはデヴィッド・ボウイの最高の恩恵だったね。彼がこうした形で僕の人生に影響を与えることになるとは思っていなかったよ」
『ムーンエイジ・デイドリーム』はトレイラー映像が公開されており、デヴィッド・ボウイが人生の重要さについて語る音声が使われている。「人生においては何をするかが重要で、どれだけ時間があるかは関係ないんだ」
映画『ムーンエイジ・デイドリーム』はカンヌ国際映画祭で初上映されており、世界各地で9月に公開される。具体的な公開日は現時点で発表されていない。
デヴィッド・ボウイは『ジギー・スターダスト』の50周年盤がリリースされることも決定している。6月でリリースから50年を迎えるのにあたって、50周年盤はパーロフォンから6月17日にリリースされる。
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