リナ・サワヤマは来たるニュー・アルバム『ホールド・ザ・ガール』からの最初のシングルが公開されている。
ポール・エプワースがプロデュースした“This Hell”は「ポップ・ミュージックとカントリーが出会った陽気で派手な楽曲」で、「ブリトニー・スピアーズ、ホイットニー・ヒューストン、ダイアナ妃といった殿堂入りしているゲイ・アイコンたちへの冗談交じりの一言の賛辞を散りばめた歌詞とグラム・ロックのリフで溢れている」と評されている。
「“This Hell”を書くのはすごく楽しかった」とリナ・サワヤマは語っている。「ここ数年、女性カントリー・シンガーをたくさん聴いていたから、多幸感があって皮肉ったカントリー・ポップス・ソングを書きたかった。私にとってカントリーミュージックは、心地よさ、見事なストーリーテリング、それと作家のリアリティを切に表現することを表すものなの。ポップカルチャーを象徴するような瞬間をできるだけたくさん盛り込んだけれど、この曲はそれ以上のものなの」
彼女は次のように続けている。「伝統的な宗教観という名目でマイノリティから急速に奪われている人権のことを考えると、これは私にとって重要な曲なの。より具体的には、この曲を書いたときに、LGBTQコミュニティから奪われている権利について考えていた。世界から愛や保護に値しないと言われたら、お互いに愛と保護を与え合うしかない。この地獄(This Hell)はあなたと一緒にいる方がベターよね」
“This Hell”の音源はこちらから。
2020年発表のデビュー・アルバム『サワヤマ』に続く新作『ホールド・ザ・ガール』は9月2日にリリースされる。リナ・サワヤマは10月にUK&アイルランド・ツアーを行うことが決定しており、ロンドン公演はアカデミー・ブリクストンで行われる。
昨年の時点でリナ・サワヤマはセカンド・アルバムについて「ビッグな曲を書きたい」と語っていた。
『ミュージック・ウィーク』誌とのインタヴューでリナ・サワヤマは続く新作の曲をまだ書き上げようとしているところであることを認めつつ、ポール・エプワースやスチュアート・プライスといった「素晴らしい人々」と仕事をし始めていると語っている。
「多くの曲は私とクラレンス・クラリティで始まるの。だから、『サワヤマ』にあった核は同じね。ビッグな曲を書きたいわ。私に何かを感じさせてくれる曲を書きたい」
「新しく参加してくれた人たちは素晴らしいわ。曲の多くはロックダウン中にZoomのセッションで書いたんだけど、そのやり方は私は好きじゃなかった。でも、それがいい曲を生んでくれた。願わくば来年には出したい」
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