2009年にバリでオアシスが解散した夜に楽屋で壊されたギターが325000ポンド(約5100万円)の値を付けている。
赤のギブソンES-355は2009年8月にロック・オン・セーヌの楽屋で壊されたもので、オアシスは直前で出演をキャンセルして、ノエル・ギャラガーはバンドを脱退している。
ギターはオークションにかけられて15万ユーロの入札から始まったが、415000ポンドの値をつけるのではないかと試算されていた。
オークションはアルページュ・ギャラリーで開催されており、創業者のジョナサン・バーグは現代の音楽史においても「カルトな瞬間」を体現した一品だと述べている。「2人の兄弟で起きたものがバックステージで爆発し、ノエルの1本のギターが壊れ、グループは解散することになったのです」
アーサー・ペローはノエル・ギャラガーがこのギターを最終的に処分した理由は「オアシスのことをあまりに思い出してしまうから」と語っている。
オアシスはこの日解散することになるわけだが、騒動の後、フェスティバルの会場を立ち去る車の後部座席に乗っていた時のことを先日ノエル・ギャラガーは次のように振り返っている。
「運転手が車を脇に停めて、それだけだった。安心感はなかったよ。一悶着あるぞというのが分かったからね。くだらないことをたくさん言われるわけでさ」
「最大のバンドの一つがついに内部崩壊したというね。イングランドに戻ってこられなかったよ。妻が子どもといる自宅には記者が殺到していたからね」
「だから、真夜中に妻には家を出るように言って、フランスかどこかで落ち合ったんだ。イギリスに戻った時にはまあ大騒ぎになったわけだけどさ」
リアムとの口論が解散の最終的な理由となったものの、彼はそれが「軽い気持ちで下した決断」ではなかったとも語っている。
一方、リアム・ギャラガーは兄のノエル・ギャラガーとは依然として口をきいていないと語っている。
『エスクァイア』の新たなインタヴューでリアム・ギャラガーは次のように語っている。「最後に会ったのはサッカーの試合で10年くらい前だろ。残念だよな」
「いい時のほうが悪い時よりも多いわけだから」と彼は続けている。「放っておくのが一番いいと思っているんだ」
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