ポール・マッカートニーは“Hey Jude”の手書きのメモを使ったNFTが76800ドル(約880万円)で落札されている。
先月、ジョン・レノンの長男であるジュリアン・レノンはジョン・レノンとザ・ビートルズにまつわる品々をデジタル化したNFTの形で売りに出すことを明らかにしていた。
音楽ファンにはジュリアンズ・オークションで現地時間2月7日に開催されたオークションで「音楽の歴史の一部を入手する」機会が提供されている。
米『ローリング・ストーン』誌によれば、全6点のNFTは総計で158720ドル(約1800万円)の値を付けており、“Hey Jude”の手書きのメモは76800ドルの値を付けている。
“Hey Jude”の手書きのメモを使ったNFTは単体で50000ドルから70000ドルの値を付けると試算されていた。
“Hey Jude”は1968年8月に『ホワイト・アルバム』のリリースに先立って、独立したシングルとしてリリースされており、ジョン・レノンとシンシア・レノンの離婚を受けてジュリアン・レノンを励ますために書かれた曲となっている。
映画『ヘルプ! 4人はアイドル』でジョン・レノンが着ていた黒のケープは12800ドル(約150万円)、映画『マジカル・ミステリー・ツアー』でジョン・レノンが着ていたアフガン・コートは22400ドル(約260万円)、ジョン・レノンから贈られたギブソンのレス・ポールは22400ドル(約260万円)の値を付けている。
NFTは音声と映像で構成され、ジュリアン・レノンによるナレーションと当該品の映像が収録される。
NFTの売り上げの一部はジュリアン・レノンによるホワイト・フェザー・ファウンデーションに寄付される。
「約30年間にわたってパーソナルな品々を収集してきたんだけど、倉庫に閉まっておくのは少しうんざりしていたんだ。でも、傷つけないためにはそこに保管しておくしかなかったんだよ」とジョン・レノンは『ヴァラエティ』誌に語っている。
「ヨーロッパで何度か展覧会もやったけど、このコレクションで世界を旅させたいと思っていて、今もいつか実現できたらと思っているんだ。でも、ここ数年は有益な形で使うことができていなかった」
「閉まっておくのは非常に悔やまれたから、今回の件は父の栄光を生き続けさせ、僕のコレクションを人々に見せる唯一無二の方法だと思ったんだ。ナレーション付きの動画で新しいアート・フォームと違うメディアを使うことでこれまでに語られなかった物語を聞くことができ、通常以上の情報を得られるんだ」
ザ・ビートルズはドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』のルーフトップ・コンサート部分が日本でも2月9日より5日間限定でIMAXシアターで上映されることが決定している。
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