ローマ教皇フランシスコは私的にレコード店を訪れるためにバチカン市国を出たことが明らかになっている。
現地時間1月11日、ローマ教皇フランシスコはCDとアナログ盤を販売するローマのレコード店「ステレオサウンド」を訪れたところをローマ・レポート通信社のハピエル・マルティネス=ブロカルに目撃されている。
ローマ教皇フランシスコは2013年に就任する前はこの店をよく訪れていたとのことで、今回は改装されたお祝いに店舗を訪れている。
「彼は20分ほどここにいて、私たちと言葉を交わしてくれました。光栄なことで、非常に感動的でした。彼は偉大な人物であると同時に素朴な人物で、素晴らしい人です」と店主の1人であるティツィアナ・エスポシトは『テレグラフ』紙に語っている。
「彼はローマ教皇になる前はよく来ていました。ブエノスアイレスの大司教だった時にローマを訪れると、彼は来てくれました。今回、プレゼントでCDを差し上げましたが、それが何であったかは言えません」
ローマ教皇フランシスコは2015年にメガネを変えるためにバチカン市国を出てメガネ店を訪れているほか、翌年には整形外科用の靴を購入するために店舗を訪れている。
ローマ教皇フランシスコは以前、次のように語っている。「音楽家ではもちろん、モーツァルトが大好きです。彼の“Et incarnatus est”ハ短調は比類なきもので、神のところまで引き上げてくれます。クララ・ハスキルの演奏するモーツァルトが気に入っています。モーツァルトは私を満たしてくれるのです。でも、音楽について考えることはなく、聴くのみでした。ベートーヴェンを聴くのも好きですが、プロメテウスという点ではヴィルヘルム・フルトヴェングラーのほうが好きです」
「あとはバッハの受難曲ですね。バッハで好きなのは“Erbarme dich”におけるペテロの涙です。崇高ですよね。そこまで親密なわけじゃなく、違うレベルですが、ワグナーも大好きです。彼の音楽を聴くのは好きですが、いつもというわけではありません」
ローマ教皇フランシスコは2015年に『ウェイク・アップ』という自身のアルバムをリリースしている。
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