ザ・ルーツのベーシストを1992年から2007年まで務めたレナード・“ハブ”・ハバードが亡くなった。享年62歳だった。
『フィラデルフィア・インクワイアラー』の報道によれば、レナード・“ハブ”・ハバードの妻であるステファニーは彼が血液のガンである骨髄腫によって亡くなったことを発表している。レナード・“ハブ”・ハバードは2007年に骨髄腫と診断されている。
妻のステファニーはガンが先月まで寛解状態で近年は音楽活動も行っていたことを明かしている。レナード・“ハブ”・ハバードは現地時間12月15日に病院に搬送されていた。
ザ・ルーツはソーシャル・メディアで追悼の意を表しており、次のように述べている。「重い心境と共に私たちの仲間であるレナード・“ハブ”・ハバードにさよならを言いたいと思います。来世への旅立ちが家族や友人、ファン、君を愛するすべての人にとって安らぎをもたらしてくれますように」
レナード・“ハブ”・ハバードは1993年発表のデビュー・アルバム『オーガニクス』をリリースする前の1992年にザ・ルーツに加入している。
レナード・“ハブ”・ハバードは1996年発表の『イラデルフ・ハーフライフ』、1999年発表の『シングズ・フォール・アパート』、2004年発表の『ザ・ティッピング・ポイント』といった作品に参加している。レナード・“ハブ”・ハバードが参加した最後のアルバムは2006年発表の『ゲーム・セオリー』で、翌年脱退している。
脱退後の一時的にザ・ルーツとは共演してきており、2008年のルーツ・ピクニックに出演したほか、2010年にはザ・ルーツとジョン・レジェンドと共演している。
妻のステファニーは近年、レナード・“ハブ”・ハバードがジル・スコットやベン・ハーパー、ヴァーノン・リードといったアーティストと作ってきた音楽を自身の名義でアルバムにまとめようとしていたと語っている。
「彼は自分の作曲した音楽という形で知ってもらいたかったのです。死ぬ前、その音楽を聴いて夜を過ごしていて、満足していました」
2016年にレナード・“ハブ”・ハバードはクエストラヴとブラック・ソートを相手取って、自分はバンドの共同オーナーとしての契約だったのにそれに見合う報酬をもらっていないという裁判を起こしている。この裁判はまだ決着していない。
レナード・“ハブ”・ハバードはザ・ルーツの長年のメンバーで亡くなった2番目の人物で、2020年7月には結成メンバーであるマリク・Bが享年47歳で亡くなっている。
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