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メタリカのカーク・ハメットは“Enter Sandman”を書いた時に次のディープ・パープルの“Smoke On The Water”になればと思ったことを明かしている。

新たなインタヴューでカーク・ハメットは“Enter Sandman”の作曲の詳細について語り、サウンドガーデンから影響を受けたことを明かしている。

「腰を据えて自分に言い聞かせたんだ。『次のディープ・パープルの“Smoke On The Water”を書きたい』ってね。それで、いじり始めたんだよ」とカーク・ハメットは『ギター・ワールド』誌に語っている。「スウィングの感覚があって、サウンドガーデンがドロップ・チューニングを使っていることについて考えていたんだ」

カーク・ハメットはあの有名なリフについて「ダメージド・ジャスティス」ツアーの最中にサウンドガーデンの『ラウダー・ザン・ラヴ』を聴いている時に早朝のホテル・ルームで思いついたと説明している。

「当時はグランジの初期段階で、1989年の暮れとかで、まだグランジとも呼ばれていなかった。でも、多くのものが自分は大好きで、影響を受けていたんだよね」とカーク・ハメットは語っている。

「ドロップ・チューニングで弾いたことはなかったんだけど、でも、そうしたチューニングはオークターヴでも機能して、Dに下げると、上のDもヘヴィなサウンドで弾けるんだよね。ドロップDを使わず、Eのチューニングだったけど、オクターヴをいじっていたりしたら、三全音のA#を弾いてみたら、それをAにしてリフが出来上がったんだ」

「最初のパートを思いついた時に『ついに難問に答えたに違いない』というサウンドだと思ったのを覚えている。GとF#のゴツいコードをそこに入れて、最初にリフを書いた時は毎回ゴツい展開が入る形になっていたんだ」

カーク・ハメットはドラマーのラーズ・ウルリッヒが“Enter Sandman”の仕上げを行ったと説明している。「ラーズが『最初のパートを繰り返して』と言ったから、最初のパートを3回繰り返して、ゴツいコードを入れる形に変えたんだ。よりフックが立って、バウンシーな形になって、ヘヴィ・メタルっぽくなくなった。あれが素晴らしいサウンドのリフをよりよくしてくれたんだ」

彼は次のように続けている。「でも、『メタル・ジャスティス』の時だったら、よりヘヴィ・メタルっぽいゴツいリフのままで行っていた可能性があるよね」

先日、メタリカは2001年のジェイソン・ニューステッドの脱退について「心構えができていなかった」ことを認めている。

1986年からメタリカに在籍していたジェイソン・ニューステッドだが、クリエイティヴ面でのインプットが欠けたことによる確執からバンドを脱退している。

今回、メタリカは違った考え方があって心構えができていれば、ジェイソン・ニューステッドはメタリカに在籍したままだったかもしれないと語っている。

「ジェイソンはメタリカを自分から脱退した唯一の人物なんだ」とラーズ・ウルリッヒはアップル・ミュージックのインタヴューで語っている。「統計としてはそうなんだけど、ジェイムズと僕の恨みは相当なものでね……辞めることなんてできない。辞められるのは俺たちが辞めさせたい時だけだと思っていたんだ。だから、当時はなんで彼が脱退したいのかを深く掘り下げる心構えができていなかったんだ。もちろん、今となっては20年後から見ているわけだからね。完全に理解できるんだ」

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