U2のジ・エッジは、10年にもわたる近隣や環境保護主義者との争いを経て、ついにカリフォルニアのマリブに5つの豪邸を建設する許可を獲得したという。
ジ・エッジことデヴィッド・エヴァンスは、2005年に約63ヘクタールの土地を購入して以来、カリフォルニア州当局にその承認を申請していた。
彼は、カリフォルニア沿岸委員会による前回の決定を覆すため、63ヘクタールのうち57ヘクタールをオープン・スペースにし、ハイキングや乗馬をする人に開放するなどかなりの譲歩を行ったと『テレグラフ』誌が報告している。
またマリブ特有の崖の魅力を維持するため、それぞれの邸宅は隣接され、立地場所は海岸線の高台から低地に変更される。さらに、建設で破壊された土地に環境回復を促す植物を植えるという要求にも同意している。
この計画は、自然環境へのダメージや建設期間中の近隣住民への影響を不安視して異議が起きていた。
5つの豪邸の建設は、建物が海岸沿いを破壊するのではないかという環境保護団体の懸念により、カリフォルニア沿岸委員会が2011年に投票を行い、8対4で却下されていた。
当時、ジ・エッジは環境を考慮した計画だと主張したが、委員会の事務局長は「環境破壊の観点からすると最悪のプロジェクトだ」と語っている。
環境保護団体のシェラクラブとヒールザベイは、ジ・エッジによる新たな譲歩にも関わらず、12月10日(木)の会合に抗議者を派遣したと言われている。
一方、U2は、11月13日に起きたテロリスト襲撃事件により途中延期されていたライヴを行うためパリへ戻り、ワールドツアーを締めくくっている。U2はライヴの間、パリでの犠牲者の名前をスクリーンに映して追悼を行い、ボノはこの悲劇を題材にした曲を作ったことを明かしている。
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