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ボブ・ディランに関する多くの著作があるイギリス人作家のクリントン・ヘイリンは先日ボブ・ディランに申し立てられた性的虐待について原告の時系列では「不可能」だと述べている。

先週、ボブ・ディランは1965年4月から5月の6週間にかけて12歳の少女に何度も性的虐待を行ったと告発されている。

マンハッタン最高裁に提出された訴状によれば、当時20代中盤だったボブ・ディランは原告にドラッグやアルコールを使って、性的虐待を行ったという。

訴状にはボブ・ディランが「J.C.」というイニシャルの女性と「友人関係になって精神的繋がりが生まれ」て、精神的にも肉体的にも虐待を行ったと記されている。

ボブ・ディランの代理人は「56年越しの申し立ては事実ではなく、積極的に弁護されるでしょう」と否定している。

クリントン・ヘイリンは『ハフィントン・ポスト』のインタヴューで原告が訴状で示した時系列に疑問の目を向けている。5月に刊行されたクリントン・ヘイリンの最新刊『ザ・ダブル・ライフ・オブ・ボブ・ディラン:ア・レストレス、ハングリー・フィーリング 1941-1966』には性的虐待が行われたとする時期が含まれている。

「不可能です」とクリントン・ヘイリンは語っている。「当時、ボブ・ディランはイングランドをツアーしていました。また、2週間はロサンゼルスにいました。1日〜2日はウッドストックにいました」

「ツアーは10公演でしたが、ボブ・ディランは4月26日にロンドンに飛んで、6月3日にニューヨークへと戻ってきました。4月中旬にニューヨークにいたとしても1日か2日かのことでしょう。ツアーをしていない時に過ごしていたのはウッドストックだったのです」

クリントン・ヘイリンはボブ・ディランがニューヨークにいたとしても「チェルシーではなく、グラマシーにあるマネージャーのマンションにいつも滞在していた」と続けている。

クリントン・ヘイリンは問題となっている時期についてD・A・ペネベイカー監督の『ドント・ルック・バック』が撮影されていたことも指摘している。ボブ・ディランには映画のクルーが密着しており、訴えられたような犯罪ができる可能性について疑問視している。

ボブ・ディランを告発した側の弁護士であるピーター・グリーソンは『ハフィントン・ポスト』に「訴状を支持します」と述べている。

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