ZZトップのビリー・ギボンズはダスティ・ヒルの遺志を継いで今後もバンドとしての活動を続けていくことを明らかにしている。
ZZトップのベーシストとして知られるダスティ・ヒルは現地時間7月28日に亡くなっている。
ZZトップのメンバーであるビリー・ギボンズとフランク・ベアードは声明を発表している。「親友であるダスティ・ヒルがテキサス州ヒューストンの自宅で眠っている間に亡くなったという知らせを今日聞いて悲しんでいます」
「世界中のZZトップ・ファンと共に、その不動の存在を、その温厚な人柄を、ZZトップに記念碑的なボトムを提供してくれた永続的な関わりを惜しむことになるでしょう。Cのキーによるブルーズ・シャッフルとはこれからもずっと繋がり続けるでしょう」
今回、衛星ラジオ局のシリウスXMのパーソナリティであるエディ・トランクはビリー・ギボンズとメールのやりとりをしたことをツイッターで明かしている。
「ZZトップのダスティ・ヒルが亡くなったことに関してまさに今、ビリー・ギボンズからショートメールを受け取ったんだ。ビリーはファンに公開することをOKしてくれたよ。『ダスティは離れる時に言ってくれたんだ。ショウは続けてくれってね。リスペクトと共に、このことを乗り越えて、彼の遺志を尊重するために、なんとかやっていくつもりだよ』」
Received this just now via text from @BillyFGibbons regarding passing of Dusty Hill @ZZTop . Billy told me okay to share w/fans: As Dusty said upon his departure, “ Let the show go on!”.and…with respect, we’ll do well to get beyond this and honor his wishes.
— Eddie Trunk (@EddieTrunk) July 28, 2021
ZZトップはダスティ・ヒルが亡くなる5日前に彼抜きでの初めてのライヴをイリノイ州で行っている。ダスティ・ヒルの代役は長年ZZトップのギター・テックを担当してきたエルウッド・フランシスが務めている。今後のライヴもエルウッド・フランシスが代役を務める予定となっている。
1949年5月19日にテキサス州ダラスで生まれたダスティ・ヒルは高校でチェロを弾いていて、その後ベースに転向している。兄弟のロッキー、後のバンドメイトであるフランク・ベアードと演奏することからキャリアを始め、ウォーロックス、セラー・ドゥエラーズ、アメリカン・ブルースといった地元のバンドと共演している。この頃にムーヴィング・サイドウォークスというバンドで同じくテキサス州をツアーしていたビリー・ギボンズと出会っている。
音楽性の違いから1968年に兄弟のロッキーを袂を分かつと、ダスティ・ヒルとフランク・ベアードはヒューストンへと移り、そこでビリー・ギボンズは1969年にZZトップを結成している。元々は別のオリジナル・ベーシストがいたが、1970年2月にテキサス州ボーモントの公演でダスティ・ヒルは加入している。その後、50年にわたって同じラインナップで活動を続け、2020年には50周年ライヴをサンアントニオで行っている。
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