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レディオヘッドのギタリストであるエド・オブライエンはイギリス政府による現行のストリーミング・サービスのモデルは「完全なリセット」が必要だとする報告書に反応を示したミュージシャンの1人となっている。

デジタル・文化・メディア・スポーツ省の下院特別委員会は昨年からストリーミング・サービスのビジネス・モデルがソングライターやパフォーマーにとって公平なものかどうかを調査していた。

現地時間7月15日に調査結果が発表されており、国会議員は「アーティストの公平な収入の分配を保証する権利を法制化する」「ストリーミングの完全なリセット」を提唱している。

「音楽ストリーミング経済」に関する公聴会で証言を行ったエド・オブライエンはフェイスブックで自身の見解を示している。「アーティストは公平な報いを受けていないことがやっと正式に認識されました」

「私たちのいる新たなデジタルの時代は古く不公平な20世紀のモデルに基づいたものです。このレポートはアーティストやその権利、支払いのされ方において根本的なリセットが必要だということを認めています」

彼は次のように続けている。「私たちに必要なのはアーティストとレーベルの真のパートナーシップ……そして、判然としないストリーミングの世界における透明性です」

https://www.facebook.com/EOBBandOfficial/posts/356934296000192

エド・オブライエンはアーティストのよりよいストリーミング収入を求める「ブロークン・レコード」の運動を行っているゴメスのトム・グレイなど、今回の調査に協力したすべての人々と「この機能不全な業界を理解するのに時間を割いてくれた国会議員」に感謝している。

「でも、これはスタートでしかありません」と彼は続けている。「法制化されることが必要なのです……でも、素晴らしいスタートです……正式なものですから……これを基にアーティスト、特にキャリアを始めたばかりの人々や周縁にいる人々が公正で公平な契約を結べるようにするのです。公平性と透明性が何よりも重要です」

トム・グレイはツイッターで次のように述べている。「デジタル・文化・メディア・スポーツ省の報告書は有罪宣告です。それぞれの問題を次々と取り上げ、証拠に基づいて結論に辿り着いています。あらゆる例において富を私物化して、イギリスのパフォーマーとソングライターを裏切ったことが示されています」

音楽アーティストの権利を守るための貿易団体フィーチャード・アーティスト・コーリションの支持者であるナディーン・シャーはトム・グレイのツイートに反応を示している。

「音楽ストリーミングについてのデジタル・文化・メディア・スポーツ省の報告書が出ました。音楽クリエイターにとって素晴らしい結果で、公平な業界を作る変化を促すことになればと思います。応援してくれたすべての人に感謝します」

今年4月、ポール・マッカートニー、ケイト・ブッシュ、デーモン・アルバーン、クリス・マーティン、ノエル・ギャラガー、ウルフ・アリスなど、150組以上のアーティストはストリーミングの経済事情の改善を求めるボリス・ジョンソン首相への公開書簡に署名していた。

また、昨年10月に一般の人々に対して行われた調査では回答者の77%がストリーミング・サービスではアーティストにもっと収入が分配されるべきだと回答している。

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