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ザ・エックス・エックス、FKAツイッグスらが在籍するヤング・タークスはヤングという名前に変更することを発表している。

レーベルの創設者であるカイアス・ポースンは「ヤング・タークス」という言葉が1915年以降にアルメニア人虐殺を行ったグループの名称と歴史的な繋がりがあることを知って、名前を変更している。

カイアス・ポースンは2005年にレーベル名をロッド・スチュワートのヒット曲から取ったが、「長い検討期間」の末に名前を変えることにしたと述べている。

「本日をもってヤング・タークスはヤングへと生まれ変わります。今回のレーベル名の変更は長い検討期間を経たもので、この発表を機にヤング・タークスの名称の由来や変更の理由を説明したいと思います」とカイアス・ポースンはインスタグラムで述べている。

「ヤング・タークスという名前は、もともとロッド・スチュワートの同名の曲からとったものです。最初にこの曲を聴いた時は、2005年でした。当時のインターネット検索機能を使って、この曲が誰の曲であるかを知るのに1週間かかり、また曲の意味を理解するのにはさらに時間がかかりました。この曲から若者たちの結束が想起できたので、私はその名前に魅かれ、その曲は自分達を完璧に表しているかのように思えたのです。つまり、何でもいいから何かをしたい、何かをするのを待っている10代の若者という意味で」

「しかし、私達はこの言葉の深い歴史を知らなかったのです。特にヤング・タークスというのは、1915年以降にアルメニア人虐殺を行ったグループの名称だったということを知りませんでした。この問題に関して深く知るための話し合いやメールのやり取りを続けていくうちに、この名前が人々を傷つけ、混乱させる原因になっていることが明らかになってきました」

「この名前が自分達にとって意味があったからこそ大好きでしたが、振り返ってみると、他の人々の声にもっと注意深く耳を傾け、もっと迅速に行動すべきでした。私達は常にポジティブな変化をもたらそうとしてきました。そして、今の私達の活動を考えれば、名前を変えるのは至極当然のことです」

現代のユダヤ系アルメニア人の生活を追求する文化的慈善団体に寄付を行ったことを明らかにした上で「4月24日は1915年のアルメニア人大虐殺のメモリアル・デイにあたる日です」と述べている。

「犠牲になった人々と生き残った人々を偲んで、私達はロンドンにあるアルメニアン・インスティテュートという、研究と芸術を通じてこの多様な世界における現代のユダヤ系アルメニア人の生活を追求する文化的慈善団体に寄付を行いました」

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