ダイナソーJr.が12月5日にニューヨークのバワリー・ボールルームで行ったライヴでニール・ヤングの1975年の楽曲“Cortez the Killer”のカバーを披露している。ダイナソーJr.はバワリー・ボールルームで7夜連続公演を行っている。
ダイナソーJr.は12月3日から12月9日まで公演を行っており、元ソニック・ユースのリー・ラナルドをゲスト・ヴォーカルに迎えているほか、コメディアンのフレッド・アーミセンがマーフに加わってセカンド・ドラマーとして参加している。
“Cortez the Killer”は、クレイジー・ホースと共にレコーディングされたニール・ヤングの通算7作目のアルバム『ZUMA(ズマ)』に収録されている楽曲で、イアン・ラビッシュ・アンド・ザ・ビザローズの“Hey Policeman!”を加えて演奏されている。
ザ・ビザローズは、フレッド・アーミセンによるパンクの歴史を描いた「サタデー・ナイト・ライヴ」のコントから生まれた架空のバンドで、フロントマンのイアン・ラビッシュはマーガレット・サッチャーを賞賛してしまって、他のメンバーに解雇されるという筋書きになっている。
このカヴァーに先だって、カート・ヴァイルと元ソニック・ユースのキム・ゴードン、ブルックリン出身のシンガーソングライターのスティーヴ・ガンは、ニューヨークのウェブスター・ホールのライヴでヴェルヴェット・アンダーグラウンドの“Sister Ray”のカヴァーを披露している。このライヴはブッキング・エージェントのグラウンド・コントロール・ツアリングの15周年を記念して行われたもので、パーケット・コーツやワクサハッチーなどによって3ステージで様々なコラボレーションが行われた。
それらの模様はこちらから。
ダイナソーJr.の結成メンバーであるルー・バーロウは今年9月に6年ぶりのソロ・アルバムをリリースしており、同作『ブレイス・ザ・ウェーヴ』は自身の名義でリリースする3枚目のアルバムとなっている。ヨーロッパとアメリカでのツアーも行っており、UKでは唯一の公演として10月5日にロンドンのホクストン・スクウェア・バー&キッチンでライヴを行っている。
リー・ラナルドによれば、ダイナソーJr.とソニック・ユースは1986年に初めてツアーを行っているが、ニール・ヤングをカヴァーしたのは今回が初めてだという。ダイナソーJr.はカート・ヴァイルともニール・ヤングのカヴァーを行っており、J・マスシスも以前カヴァーを行っている。
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