ポップ・ミュージックにおける最高の時代はいつかという質問は家族の中でさえ意見が分かる問題だが、その答えを提示する新たな調査結果が発表されている。
この問題に対する答えについて、第二次世界大戦後のベビーブームに生まれた世代はザ・ビートルズやザ・ローリング・ストーンズが活躍した1960年代を挙げるかもしれないし、ザ・スミスやジョイ・ディヴィジョン、デペッシュ・モードを例に挙げて1980年代だと答えるインディ・ファンもいるだろう。
多くの人々の関心を集めそうなこの問題だが、今回、新たな調査によって一つの答えが提示されている。
これはニューヨーク大学の研究チームによる調査で明らかになったもので、彼らは18歳から25歳までの643人を対象に過去50年間のポップ・ミュージックに関する知識を調査している。
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371%2Fjournal.pone.0210066
それによれば、1960年代の楽曲が勝利を収めたようで、当時のチャートで首位を獲得していた楽曲たちは、2000年から2015年にかけてのそれよりも遥かに多くの人々に記憶されていたという。
他にも各年代で特に記憶されていた楽曲も明らかになっている。
パーシー・スレッジによる1966年の“When a Man Loves a Woman”や、ブロンディが1981年にリリースした“The Tide Is High”、プレイヤーによる1978年の“Baby Come Back”などが中でも人々の記憶に残っていた楽曲であったという。
一方、最も記憶されていなかった楽曲としては、ドーンによる1971年の“Knock Three Times”、ジョン・デンバーが1975年にリリースした“I’m Sorry”、ライオネル・リッチーによる1982年の“Truly”が不名誉な称号を獲得している。
「今日のミレニアル世代からも確実に認知されていることからも分かるように1960年から1990年代にかけては音楽における特別な時代だったのです」と研究を主導したパスカル・ウォリッシュ博士は述べている。
「スポティファイが始まったのは2008年であり、これらの楽曲の90%近くがリリースされた後であったことを踏まえれば、ミレニアル世代たちはそれらの楽曲が以前の時代にリリースされたものだということを認識した上で聴いているということが言えるのです」
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