レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのベーシストであるティム・コマーフォードが、自分たちが意図せずにリンプ・ビズキットのようなバンドが生まれてしまったきっかけを作ってしまったとして謝罪をしている。
リンプ・ビズキットのフレッド・ダーストはこれまで、自身がレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンに影響を受けたと語っており、ライヴでも“Killing In The Name”をよくカヴァーしている。2014年のニューヨークでのライヴでは、フレッド・ダーストはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを称賛し、「俺たちが音楽を始めるキッカケとなったラップ=ロック・バンドへ」自身の楽曲を捧げている。
そして今回、米『ローリング・ストーン』誌がティム・コマーフォードにレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンについてインタヴューを行った際、フレッド・ダーストが同バンドとリンプ・ビズキットが共に残した功績に対して、大きな自負を抱いている点について言及したところ、ティム・コマーフォードは同じ思いを抱いていないことを明かしている。ティム・コマーフォードは、「リンプ・ビズキットについては謝るよ」と発言した後、次のように付け加えている。「本気だよ。あんなくだらないバンドにインスピレーションを与えてしまったなんて、本当に気分が悪い」
さらに、ティム・コマーフォードはリンプ・ビズキットが解散したものと勘違いしたようで、次のように続けている。「だけど、ヤツらはもう終わった。いいことだね。ただ1つのバンド、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンだけが残ったんだ。俺にとっては、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンだけが重要なんだ」
ティム・コマーフォードは以前にも、リンプ・ビズキットに対する嫌悪を表明した過去がある。2000年のMTVビデオ・ミュージック・アウォーズでは、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンではなく、リンプ・ビズキットが受賞したため、照明装置に登ってみせている。
この一件でティム・コマーフォードは逮捕されているが、この悪名高い事件については次のように述懐している。「あの件は熟成したワインのようだね。2000年当時は不愉快でちょっと辛かったけど、今では楽しい思い出だよ。今は、もっと大勢の人に訊かれるんだ。2000年には、『おい、アレ見たぞ。ありゃ一体何なんだよ?』って言われてた。今では、『おい、アレ見たぞ。ありゃ、めちゃめちゃ面白かったぜ。よくやったな』ってね。今はずっと楽に当時のことを話せるよね」
この件に関して、後悔しているかとの質問には、ティム・コマーフォードは1つだけ悔いが残っていると打ち明けている。
「あの装置にぶら下がって、地面に叩きつけて壊してやればよかったと思ってる。もう1度やれるものなら、引き裂いて、ズタズタにしてやるんだけどな」
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは先日、フィンズベリー・パークでのライヴを収録したDVDをリリースすることを発表している。
このライヴは2010年6月6日にロンドンのフィンズベリー・パークで無料で開催されたもので、UKのクリスマス・チャートでサイモン・コーウェルの「Xファクター」の優勝者が1位をとるのを阻止しようと、ジョン・モーターとその妻トレイシーが行ったフェイスブックでのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの“Killing In The Name”購入キャンペーンが成功したために行われたものだった。
これまでこの映像はファースト・アルバムのデラックス・ボックスセットにのみ収録されていたが、12曲のライヴ映像と舞台裏映像や特別映像、キャンペーンの首謀者であるモーター夫妻へのインタヴューと合わせて商品化される。
『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン/ライヴ・アット・フィンズベリー・パーク2010』はイーグル・ロック・エンタテインメントからリリースされ、10月16日より販売される。
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