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ポール・ウェラーは、自身がかつて活動していたバンド、ザ・ジャムの再結成について、その可能性はまったくないと、あらためて強く否定している。

衛星放送「スカイ・アーツ」によるザ・ジャムの新しいドキュメンタリー番組「The Jam: About The Young Idea」の初上映が先週行われたが、会場にポール・ウェラーが姿を現すことはなかった。しかし、彼がこのドキュメンタリー番組の中で再結成の可能性について語っていることを、イギリスのエンターテインメント・サイト「デジタル・スパイ」が伝えている。

ポール・ウェラーは再結成の可能性について、「絶対に、断固として、ありえない。再結成は俺たちがやっていたことすべてを否定することになるだろう」と語ったという。

「歳を取れば取るほどに、自分の可能性をもっと試してみたくなるんだ。どれだけやれるのかを追求したい」

「その結果どこに落ち着くのか、何がもたらされるのかは分からない。でも、俺はそれが自分のやるべきことだと思っているんだ」

1972年に英サリー州ウォーキングで結成されたモッズ・バンド、ザ・ジャムは、活動中に計6枚のアルバムをリリースしている。バンドの終焉は1982年、フロントマンのポール・ウェラーがスタイル・カウンシルでの活動を望んだことにより、突然訪れている。

今年、3人のメンバーはそれぞれ個人で保存していた文書などをロンドンのサマセット・ハウスで開催されている回顧展のために開示した。この回顧展「The Jam: About the Young Idea」は、6月26日から8月31日までの開催となっている。また9月5日午後10時(イギリス時間)には、同一タイトルの新しいドキュメンタリー番組がスカイ・アーツで放送される予定だという。

ポール・ウェラーはこのドキュメンタリー番組の中で、さらに次のようにも語っている。「自分に何ができるのかを試すために解散を望んだんだ。活動を終わらせるにはちょうどいい時期だったと思うよ。その後もザ・ジャムの音楽は生き続けてる。色褪せないし、ずっと続いていくような音楽だ」

「今でも若者たちはザ・ジャムの音楽を聴いてくれてるし、あと何年かして俺たちがみんな死んでしまっても、この音楽が埋もれてしまうことはないだろう。だからそのままでいいと思わないか?」

ポール・ウェラーは2012年発売の前作『ソニック・キックス』に続き、今年の5月に12枚目のソロ・アルバム『サターンズ・パターン』をリリースしている。ザ・ジャムの再結成ツアーの可能性について聞かれると、「この世界にはそれに足るお金などない」と話したという。

ウェラーは先日、これまでで最大規模のソロ・アリーナ・ツアーを今年の11月と12月に行うことを発表した。イギリスでのツアー日程と場所の詳細は以下のとおり。

ブライトン・センター (11月20日)
ボーンマス・インターナショナル・センター (21日)
カーディフ・モーターポイント・アリーナ (22日)
グラスゴーSSEハイドロ (24日)
ニューカッスル・メトロ・ラジオ・アリーナ (25日)
バーミンガム・バークレイカード・アリーナ (27日)
マンチェスター・アリーナ (28日)
リーズ・ファースト・ディレクト・アリーナ (29日)
ロンドン・イヴェンティム・アポロ (12月 4, 5日)

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