クリス・コーネルの娘であるトニ・コーネルは、クリス・コーネルを偲ぶ感動的な追悼文を公開している。
サウンドガーデンやオーディオスレイヴのフロントマンだったクリス・コーネルは5月17日に自身のホテルの部屋で亡くなっていたところを発見されている。享年52歳だった。死因については自殺であることが明らかになっている一方で、クリス・コーネルの家族は彼に処方されていた薬が自殺の原因であるという可能性に言及している。
クリス・コーネルの12歳の娘であるトニ・コーネルは父の日に際してクリス・コーネルへの追悼文を公開し、父親にプリンスを勧めてもらった思い出などを綴っている。トニ・コーネルは父親について「アイドル」だったと綴り、「ずっと尊敬」していたことを明かしている。
「本当に愛してるし、いなくて寂しいよ、パパ」とトニ・コーネルは綴っている。「パパは誰よりも最高の父親だったから、祝福される権利があるわ」
クリス・コーネルのフェイスブックに投稿された追悼文の全文訳は以下の通り。
「パパへ
最初に、私がどれだけパパのことを愛していたか、どれだけ私にとって大切な存在だったかを伝えさせてね。パパは私のアイドルで、ずっと尊敬していたわ。いつも私のそばにいてくれたよね。毎日、私を前向きにさせてくれた。今でもそうよ。
涙が出て、これから向かうべき道が分からないくらい落ち込んだ時は、いつもパパの声が聞こえるの。『座って心配しなくていいよ。心配で時間を無駄にしないで。パパは大丈夫だから』って。
パパが言ったことはいつも心に留めていたわ。きっとパパが言うこと全部が深いことだったから。
ツアーが終わって家にいる時は、ずっと私たちと過ごしてくれたよね。どれだけ疲れていたって、どれだけ時差があったって、私たちのそばにいてくれた。
私の具合が悪い時は、いつも私の面倒を見てくれた。寄り添ってハグしてくれて、キスしてくれた。病気が移るのなんてお構いなしだったよね。私の熱が下がるまで、夜中だってずっと起きていてくれた。熱が下がらない時は、私を起こして薬を飲ませてくれたよね。目を覚ましてパパの顔を見た時は、少し元気になれた気がしてたよ。
パパとの思い出はたくさんあるけど、なかでもお気に入りの一つは、今年、私が時差ボケになっていた時に、一緒に『パープル・レイン』を観たこと。私たちはBHHに泊まっていて、どの映画を観ようか迷っていた時にパパが私の部屋に入ってきたの。
『『パープル・レイン』はどう?』ってパパは言った。私はいつもパパの判断を信用していたから。観たらすぐに夢中になったわ!そ れから、パパの大好きな曲“The Beautiful Ones”のシーンになったね。
『この曲は本当に特別で、どのジャンルにも属してないんだ。パパが20代だった頃、映画館でこの映画を観てこのシーンで曲が流れた時に、手を叩いて笑ってた奴がいてさ。本当に腹が立ったよ』ってパパは言ってた。
私もこの曲が大好きになって、繰り返し聴くようになった。
私たちの特別な結びつきは、いつもアートを通じてだった。詩に本、音楽、文章。私たちは二人ともそれを心から愛してた。
これからは、誰に『パープル・レイン』みたいな映画とか“The Beautiful Ones”みたいな曲を教えてもらえばいいかな? いつか自分で見つけられたらいいな。パパに特訓してもらったもの。
パパが今もそばにいてくれてるって知ってるよ。冷たさの奥深くに感じるあたたかさは、パパだよね。この広い世界で、パパは一番の父親だよ。もしも事故が起きていなかったら、今も側にいて、一緒に『パープル・レイン』を観てくれてるってことを知ってるよ。
本当に愛してるし、いなくなって寂しいよ、パパ。パパは誰よりも最高の父親だったから、祝福される権利があるわ。ハッピー・ファザーズ・デー!
愛を込めて。
あなたのベイビー、トニより」
https://www.facebook.com/chriscornell/posts/10155394714509687:0
先日、クリス・コーネルの弟であるピーター・コーネルも追悼文を公開しており、クリス・コーネルについて「戦士であり、ウィザード」だったと綴っている。
また、クリス・コーネルの妻であるヴィッキー・コーネルも追悼文を公開し、いかにして二人が恋に落ちたかについて綴っている。
ヴィッキー・コーネルは、クリス・コーネルと出会った「パリで星の降る夜」について綴り、「あなたを紹介された時の、私を貫いたあなたの目が忘れられないわ」と述べている。
広告 【独占配信】エミー賞®史上最多18部門受賞の歴史的快挙!真田広之主演&プロデュース「SHOGUN 将軍」をディズニープラスで見る
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.