ケイティ・ペリーが「イズ・ヒストリー・リピーティング・イットセルフ?(歴史は繰り返されようとしているのか?)」と題された公共広告の制作を支援している。この映像では、トランプが掲げるイスラム教徒の登録制度導入を、戦時中の日系人の強制収容所に例えている。
ケイティ・ペリーはこのビデオをツイッターで共有しており、「歴史は繰り返されようとしているの…? #憎しみを常態化させないで」とツイートしている。これまでケイティ・ペリーのリリック・ビデオを手がけたことのあるアヤ・タニムラがこの映像の監督を務めており、映像の中で89歳の日系アメリカ人、ハル・クロミヤの実話が語られている。彼女は名簿登録をさせられ、第二次世界大戦が行われていた4年間、強制収容所に収容されていた。
「私たちは普通のアメリカ人の農家だったのですが、突然強制収容所で生活することになったのです。そして憲法上の権利を私たちは奪い去られたのです」とビデオの中でハル・クロミヤが語っている。「人々が抱いた恐怖と噂がすべての始まりだったのです。これが日系アメリカ人の名簿登録につながり、私たちは身体にタグを貼られ、最終的には収容所に入れられたのです」
ハル・クロミヤの話が終わると、彼女を演じていた女優がマスクを剥がし、彼女はイスラム系アメリカ人の女優ヒナ・カーンであったことが明らかになり、彼女は「歴史を繰り返させてはいけない」と語りかけている。
公共広告の映像はこちらから。
アヤ・タニムラは、ケイティ・ペリーの関わりについて『ロサンゼルス・タイムズ』紙に次のように語っている。「トランプの掲げる公約と政策を恐れている多くの人々と同じように、彼女もまた恐れを抱いているのだと思います。そして、これは誰か一人でも過去のおぞましい出来事について学ぶよう彼女が促せる一つの事例であり、実際繰り返される可能性のあることなのです」
アヤ・タニムラはケイティ・ペリーが高価な特殊マスクの費用を支払ってくれたことを明かした上で、次のように述べている。「ケイティはいつだって弱者のための擁護者であり、マイノリティの擁護者であり、中道左派を支持し続けてきました。そのため、彼女はこの選挙期間中、政治にもより関わりを持つようになったのです」
ケイティ・ペリーは大統領選挙期間中、ヒラリー・クリントンを熱心に支持しており、昨年の現地時間11月5日には彼女の集会でパフォーマンスを披露しているほか、ハロウィンにはヒラリーの仮装を披露している。
さらにヒラリー・クリントンは、昨年開催されたユニセフ・スノーフレーク・ボウルにサプライズ出演し、ケイティ・ペリーに「オードリー・ヘプバーン・ヒューマニタリアン・アウォード」を授与している。
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