2004年に行われたロックの殿堂の式典において、ジョージ・ハリスンへの追悼パフォーマンスでプリンスと共演したトム・ペティがその日のパフォーマンスについて振り返っている。
2004年の式典ではジェフ・リンやスティーヴ・ウィンウッドと共に二人はザ・ビートルズの“While My Guitar Gently Weeps”を演奏したが、プリンスが4月21日に亡くなって以降、この時のパフォーマンスが多くの注目を集めている。
トム・ペティは米『ニューヨーク・ タイムズ』紙に対し、演奏したときの当時の様子と、プリンスの参加について次のように述べている。
「オリヴィア・ハリスン(ジョージ・ハリソンの妻)に、ロックの殿堂の式典でジョージの紹介役を務めないかと頼まれたんだ。『そう、プリンスも演奏するの』と言われて、『おお、それは最高だ』と答えたよ」
「リード・ギターを弾きたがっているプリンスがいてね。なぜプリンスにたった8小節っぽっちのソロをやらせなければならない? ザ・ビートルズのソロは誰もが知っていて暗記しているくらいだし、特別なギターソロを弾いてもらわないと、きっとがっかりされると思ったんだ。それに、プリンスはザ・ビートルズの、ジョージの大ファンだったからね。彼はすごくジョージが大好きだったんだと思う。ジョージが生きていたら、きっと喜んだと思うよ……」
「プリンスに向かって「行け、行け」と私がうなずいていたのが見えるだろう。どこかで身を乗り出して、『これは最高だ』という合図を送ったのを覚えている。彼は熱くなってたね。ステージに“何か大きなエネルギーのようなもの”が下りてきているように感じるはずだよ」
その時のパフォーマンスはこちらから(プリンスのギター・ソロは3分25秒あたりから)。
トム・ペティはプリンスが亡くなる前に電話をしなかったことを後悔していることにも言及している。
「不思議なことに数日前、プリンスのことが頭から離れずにずっと彼のことを考えていたんだ。スザンナ・ホフスとザ・ビートルズについて話していてね。プリンスはバングルスの“Manic Monday”を作曲している。スザンナ・ホフスはどのようにしてプリンスと出会い、楽曲を提供してくれたのか、そのいきさつを話してくれたんだよ。そして、その日はプリンスのことをずっと考えていて、様子を伺うために電話をしようかと思っていた。今回のことがあってから、思い立ったことは常に行動に移したほうがいいと思うようになったよ」
プリンスの死因についてはまだ明らかになっていないが、薬物の過剰摂取ではないかとみられている。
亡くなった際にプリンスは処方された鎮痛剤を所持していたことが警察により発表されている。
AP通信によると4月28日に警察は薬物の過剰摂取による死亡である可能性があるものとして捜査していると発表している。また、プリンスが亡くなる数日前に飛行機の中で意識不明で発見されたことも確認されている。
広告 【独占配信】エミー賞®史上最多18部門受賞の歴史的快挙!真田広之主演&プロデュース「SHOGUN 将軍」をディズニープラスで見る
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.