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ザ・ローリング・ストーンズのキース・リチャーズは、アメリカ大統領選挙の共和党の最有力候補であるドナルド・トランプへの怒りのためにナイフを抜いたと報じられている。

ザ・ローリング・ストーンズとドナルド・トランプのかつての因縁については既に報じられていて、1989年の「スティール・ホイールズ・ツアー」の際、全米ツアーの最終公演となったアトランティック・シティのボードウォーク・ホールでの公演は、有料での世界中継が行われており、そのスポンサーが、会場に隣接していたトランプ・プラザ・ホテル・アンド・カジノだったという。

まだ80年代ではあったが、ザ・ローリング・ストーンズはドナルド・トランプと関係したがらず、アトランティック・シティの外ではプロモーションを行わないこと、当日会場に姿を現さないことという二つの条件を突き付けて、契約をしたという。

ここまでは昨年報じられていたが、今回ザ・ローリング・ストーンズとドナルド・トランプの間にはさらなる敵対関係があったことがソーシャル・メディアで広がっている。

当時のツアー・プロモーターであったマイケル・コールは次のように語っている。「隣の建物にある記者会見場に行かなきゃならなかったことを思い出してね。隣の建物の記者会見場に走っていったんだ。そうしたら、何が起こっていたと思う? 我々の会場でドナルド・トランプが記者会見を開いてたんだよ」

マイケル・コールによれば、ドナルド・トランプは「みんなが僕に上がれって懇願してきたんだよ」と説得しようとしたという。

マイケル・コールは次のようにドナルド・トランプに語ったという。「やめてくれ。自分を嘘つきにするなよ」

鎮火したと思ったマイケル・コールは楽屋に戻ったが、5分後にドナルド・トランプがマイクに戻っていたのを気づいたという。再び記者会見場に行って、マイケル・コールは「ドナルド、この状況をコントロールできるかどうか、僕にはわからないよ。やめてくれ」と語ったという。

もう一度、記者会見場に呼ばれた時、キース・リチャーズはナイフを抜き、それを机に突き刺して、次のように語ったという。「何かできることはあるか? 俺があそこまで行って、あいつに止めさせなきゃならないか? この建物からどっちかが出て行くことになる。あいつか、俺たちかだ」

それを受けてマイケル・コールはドナルド・トランプに次のように伝えたという。「二つのうちの一つだ。一つは君がこの建物を出て、18時40分からザ・ローリング・ストーンズがCBSニュースの取材に応じる。もしくは、君がこの建物を出ず、僕がインタヴューに答えて、世界生中継がキャンセルになったことを説明するかだよ」

その後、ドナルド・トランプ側に3人の用心棒がいるのに気づき、マイケル・コールはセキュリティのチーフに頼んだところ、鉄バルブ、アイスホッケーのスティック、ネジ回しなどを持った40人のスタッフが駆けつけ、ドナルド・トランプを追い返すことができたと話は締めくくられている。

ザ・ローリング・ストーンズは、バンドにとって初となるキューバでの公演を3月25日に無料で行うことが明らかになっている。

ライヴが行われるのは1957年に建てられたハヴァナの複合スポーツ施設であるシウダー・デポルティーヴァで、公演は「コンサート・フォー・アミティ(親睦のためのコンサート)」と題されており、1959年にキューバで革命政権が成立して以降で最大のライヴとなるという。

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