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ザ・ビートルズのドラマーであるリンゴ・スターと妻のバーバラ・バックが所有する800点以上ものアイテムが、12月3日から5日にかけて行われるジュリアンズ・オークションで競売にかけられることが明らかになっている。

800点の中には、星型の宝石、”Can’t Buy Me Love”のレコーディングなどで使用されたヴィンテージのドラムセット、映画『ア・ハード・デイズ・ナイト』で着用していたスーツや、何十年もの間世界中を旅した際の思い出の品などが含まれている。

12月2日にビバリーヒルズで行われたオープニング・ナイト・パーティーで、リンゴ・スターは競売にかける自らのコレクションの前でポーズをとり、訪れていたゲストが撮影する際には、バリ島の木の彫刻をあたかも自分が持って帰るかのように抱きかかえたり、「彼らは絶対に気づかないよ」と話し、笑いながら近くに掛けてあったツイードのモッズ・ジャケットの襟元を指でなで、「これ、試着しようかな」と話すなど、人々を和ませていた。

また、会場には親友であり義理の弟でもあるイーグルスのジョー・ウォルシュの姿もあった。

今回のオークションで特に注目されているのは、ジョン・レノンがリンゴ・スターにあげた1964年のリッケンバッカーのエレクトリック・ギターを含む、リンゴ・スターがザ・ビートルズやソロの作品で使用した楽器だという。また、全てのザ・ビートルズのライヴでリンゴ・スターが着用していた指輪さえもコレクションの中に含まれており、更には、リンゴ・スターが所有していたシリアルナンバー「No.0000001」の『ホワイト・アルバム』も出品されるとのこと。

出品されるコレクションを3ヶ月の間鑑定していたローラ・ウーリーは、このヴィンテージLPが、これまでのレコード盤の最高価格の記録を破るのではないかと予想しており、ジュリアンズ・オークションは、このLPの最高価格は6万ドル(約735万円)になるとの予想金額を明らかにしている。

一方リンゴ・スターは、このアルバムを35年もの間金庫室に入れたままにしており、それ以前は純粋に彼の家にあったアルバムの一枚であり、ターンテーブルの上でもいくらかの充実した時間を過ごしたと話している。

リンゴ・スターは、「当時は、レコードをかけていたよ」と、『ローリング・ストーン』誌に語り、次のように続けている。「50年もの間保管したのに、こんなにピカピカの状態をキープ出来てるとは思わなかったよ。これを手にいれる人には、僕の指紋も付いてくるよ」

今回出品される1枚目のコピーはジョン・レノンの物だったと噂されており、ポール・マッカートニーによれば、バンドが番号を印字することを決めた時に「最も大きな声を上げて欲しがった」という。

1枚目から4枚目までのコピーはすべてザ・ビートルズのメンバーが所有しており、2008年にはオークションで印字番号「No.0000005」が3万ドル(約368万円)弱で落札されている。

すべての売り上げは、リンゴ・スターと妻のバーバラ・バックが設立したロータス基金に寄付されるという。

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