PRESS

Photo: PRESS

プリンスは、パリで起きた同時多発テロを受けて、残りのヨーロッパ・ツアーをキャンセルすることを明らかにしている。

米『ビルボード』誌が伝えたところによると、プリンスは、自身のツイッターでウィーンの会場として予定されていたウィーン・コンツェルトハウスのリンクをツイートする形で事実を認めている。

そのサイト上に公開された所属事務所からの発表は次の通り。「パリでの同時多発テロを受け、予定されていたヨーロッパ・ツアーを延期することを決定しました。詳細は未定です」

プリンスは今月末、「スポットライト…ピアノ&マイクロフォン」と題したツアーを、ヨーロッパの16都市で行う予定で、12月にはパリのオペラ座・ガルニエ宮で2回のライヴを行うことになっていた。

パリの同時多発テロを受け、デフトーンズやマリリン・マンソンU2フー・ファイターズといったミュージシャンが公演のキャンセルを発表しており、プリンスはこれに続く形となった。

また16日の夜には、ジェイミー・ウーンやジュリア・ホルター、マーキュリー・レヴ、マーキュリー・レヴや、クラフト・スペルズらもパリでのライヴを予定していたが、すべてキャンセル・延期となっている。

16日時点の情報によると、さらに今週の後半には、シンプリー・レッドやチリー・ゴンザレス、ホット・チップ、タイタス・アンドロニカス、ダックテイルズ、リトル・コメッツ、マジカル・クラウズ、プロトマーター、ナーウルブス、フィドラー、ベル・アンド・セバスチャンといったミュージシャンがパリでの公演が予定されているが、開催されるかは未定となっている。

その一方で、多くのミュージシャンが、週末のライヴ、もしくはすべてのツアーのキャンセルを発表しており、フォーメーションやラプスリー、エレクトリック・シックス、ブレイズ、ボンダックスらも今週末に予定されていた公演の中止を決めている。

デフトーンズは、土曜日から月曜日にかけ118人の人が亡くなっているバタクランで3公演を行う予定だった。メンバーは事件のあった金曜日、パリ市内を観光した後、イーグルス・オブ・デス・メタルのライヴを観戦していたとのことだが、即座に公演の中止を決め、次の声明を発表している。

「すべてのメディアがパリの事件について、様々な報道をしています。あの夜、僕らの何人かはバタクランにいたし、残りの仲間も現場のすぐ近くにいました。僕たちはこれまで何度もパリを訪れているし、この輝かしい街で、素晴らしいショウを何度も経験しています。

この事件の被害に遭われたすべての人、そしてこの地球に住むすべての仲間に哀悼の意を、そして愛と敬意を表します。しかし、今、我々はみんな愛する人の元に戻るべきときだと思います。僕たちはまた適切な時に戻ってきます。チケットを買ってくれた人たちには、なるべく早く詳細を知らせますので待っていてください。それまでどうか忘れないで。団結することのパワーを、そして前を向く姿勢が何よりも素晴らしいことを」

またモーターヘッドも、この事件でオランド大統領が国境を閉鎖したことを受け、入国できなくなったとして、15日に予定されていたパリでの公演をキャンセルしている。バンドは昨夜、ル・ゼニットでライヴを行う予定だった。

音楽サイト「アルティメット・クラシック・ロック」は、ライヴ主催者の話として、次のように伝えている。「文化省はル・ゼニットの閉鎖を決定しています。これにより、モーターヘッドのコンサートは延期されることが決まりました。1月21日を仮の予定にしていますが、確定でき次第お知らせします」

イーグルス・オブ・デス・メタルは12月まで、ヨーロッパ全土でのツアーを予定していたが、そのすべての日程をキャンセルしている。

同バンドは、土曜日にフランス北部のトゥールコワンで公演を行い、翌日ベルギーのブリュッセルに移動する予定になっていた。

「バンドは、恐らく月曜日に(アメリカに)戻る予定です」と、ヌ・プロダクションのプロモーターはBBCの「ニュースビート」に明かしている。

また、フー・ファイターズも、パリ同時多発テロを受けてヨーロッパ・ツアーの残りの日程をキャンセルすることを発表している。

フー・ファイターズのヨーロッパ・ツアーは11月16日のパリのアコーホテルズ・アリーナ公演など、4公演が残っていた。他の公演はリヨン、トリノ、バルセロナで開催が予定されていた。

フー・ファイターズはフェイスブックを通して声明を発表しており、次のように述べている。「パリのすべての人々への深い悲しみと心からの心配と共に、僕らは残りのツアーをキャンセルしなければならなくなりました。この愚かな暴力と、国境の閉鎖、世界の嘆きを考慮すると、今は続けることができません。他には何も言えません。今回のことは本当に狂っていて、最悪だよ。傷つき、愛する人々を失ったすべての人々にお悔やみ申し上げます」

一方、U2もパリの市民を守るために非常事態宣言が出されたのを受けてライヴを中止している。U2は11月14日にアコーホテルズ・アリーナで公演を行う予定だった。

声明の中でU2は、次のように述べている。「イーグルス・オブ・デス・メタルのコンサート会場で失われた命に、大変なショックを受けています。バンドと彼らのファンにお悔やみを申し上げます。そして、パリのすべてのファンが無事でいてくれることを心ら願っています」

またコールドプレイも、事件のあった金曜日にロサンゼルスで行われた公演のライヴ配信を取り止めている。当時ライヴの様子はタイダルでライヴ配信が予定されており、バンドは日を改めてまた配信することを明らかにしている。

マリリン・マンソンの16日に予定されていた、パリのル・ゼニットでの公演もキャンセルされている。

パリのル・ゼニットで11月16日に予定していたマリリン・マンソンのショウはキャンセルされました。ツアーは11月18日にブリュッセルで再開します。

またイヤーズ&イヤーズも、今夜カジノ・ド・パリで予定されていたライヴをキャンセルしている。

パリで起きた恐ろしい事件を考慮して、月曜日にカジノ・ド・パリで予定していたショウをキャンセルすることにしました。お悔やみと愛を――

――被害を受けられた方々と、そのご家族に送ります。ファンのみなさんと、フランスにいるすべての人が無事で強くいてくれることを願っています。

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ