Dean Chalkley/NME

Photo: Dean Chalkley/NME

ノエル・ギャラガーがイギリスの社会保障制度について非難し、失業者が給付金で「iPad、薄型テレビとかクソみたいなもの」を購入することができるという現実を笑い飛ばしている。

『エスクァイア』誌のインタヴューで、ノエル・ギャラガーは「最近じゃ、生活保護を受ける奴だってiPhone 6やiPad、薄型テレビとかクソみたいなものを持ってる。それで貧しい生活をしてるんだろ? 一体どういうことなんだ? 俺たちはやれる仕事がなければ自分たちでどうするか考えてたけどね」と語っている。

「80年代の給付金制度がうまくいったとは思わないけど、俺の仲間も、その父親たちもみんなその制度を利用していた。そういった給付金制度からブリットポップとして知られてるものが生まれたんだ」

「17歳の時に給付金を受けながら就いた仕事は良かったよ。携帯電話もなかった時代さ。(その仕事がなければ)俺は今、ここに座ってない。これは絶対断言する。YouTubeでザ・ビートルズを見て一日じゅう過ごしていたら、酔っ払いながら『いつだってこれが最高だ』なんて思うよな」

2009年にオアシスを解散して、ソロアルバムを2枚リリースした現在48歳のノエル・ギャラガーは、弟のリアム・ギャラガーについても語っている。リアム・ギャラガーは、オアシスで一緒に活動した「素晴らしいシンガーで、素晴らしいフロントマン」だったが、バンドの楽曲に「音符の1つ」も「歌詞の1語」も書かなかったという事実からは顔を背けているとしている。

また、同じインタヴューでノエル・ギャラガーが、レディオヘッドを聴きたくなる人の気持ちがわからないと語っている。

「俺は、レディオヘッドがこれまで一度も悪い評価を得たことがないのが気になっているよ。思うんだけど、もしもトム・ヨークが電球の中にクソを入れて、それを空のビール瓶みたいに吹き始めたら、きっと『モジョ』誌で9/10点を獲得できると思うよ。俺はそれが気になっているね」

また、トム・ヨークについて、次のようなコメントもしている。「俺よりも技術的にましなソングライターはいる。それが誰かは『ガーディアン』紙のライターが教えてくれるさ。だけど、俺以外の人が書いた曲は本当にこの世代の人の心に触れられたのかな? レディオヘッド? 人々はどんなときに彼らの曲を聴くんだい? 出かける時なのか、帰ってきた時なのか? なぜなら、俺には考えられないからさ」

彼はこう続けている。「ほら、トム・ヨークがあの”Mony Mony”と同じくらい最高な曲を書いたら、俺らに教えてよ。数年前に、俺と奥さんでコーチェラ・フェスティヴァルに行ったんだけど、その時のヘッドライナーがレディオヘッドだったんだ。二人で、『そうだよな、彼らにもう一度だけチャンスをあげよう。ライヴを観に行ってみよう』ってさ。美しい、明るい夜だったよ。彼らの登場に合わせて観客席の方を抜けて行ってさ、その時、彼らは『デーデ・デデ』ってポスト・テクノの曲を演奏していたよ。ちょっと腹がたったんだけど、結構最高だったんだよ。でも、そこで、トム・ヨークが歌い始めたんだ。これ、違うなって。俺らには向いてないなって。俺ら、パーティ・ピープルだからさ」

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