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長年、伝説的ミュージシャンの衣装のクリーニングを手掛けてきた人物がスリップノットの衣装がこれまでで最大の挑戦だったことを明かしている。

ハンス=ユルゲン・トプフは1980年代に、世界各国のツアー・アーティストにクリーニングを提供するロックンロール・ランドリーをドイツで設立している。設立以来、彼はこれまでにビヨンセやU2、エルトン・ジョン、マドンナらの衣装のクリーニングを手掛けてきたという。

クリーニングのクオリティやそのスピードの早さに定評のあるハンス=ユルゲン・トプフだが、スリップノットがステージで着た衣装を洗うのは格別に難しかったと語っている。予想通りではあるが、彼らの衣装にはパフォーマンス中に使ったおびただしい量の血や血糊が付いていることが多いのだという。

「トプフがツアーに出るとなれば、ほとんど毎日をパフォーマーの衣装の洗濯に費やすことになる。そして、それらは大抵、小さな扇風機を使って空気で乾燥させなければならないのだ」と『ニューヨーク・タイムズ』紙は彼の特集記事の中で述べている。

「彼が担当したこれまでで最も汚れていた衣装について訊くと、スリップノットのオーバーオールを挙げている。ビールやクリーム、血糊が付いたまま、ゴミ袋の中に3日間放置されていたものだという」

ハンス=ユルゲン・トプフはまた、30年以上のキャリアの中でアーティストが衣装に入れっぱなしにしているものにも変化があったと語っている。

「昔はよくポケットの中にドラッグを見つけた」というハンス=ユルゲン・トプフだが、今はむしろ「ハーブティーのティーバッグ」を見つけることのほうが多いという。

スリップノットが今年本格的に活動を再開させれば、ハンス=ユルゲン・トプフもまた忙しくなりそうだ。スリップノットのドラマーであるジェイ・ワインバーグは先日、血のついたドラムの写真を投稿して、これまでで最もへヴィな新作をレコーディングしていることが示唆されている。

フロントマンのコリィ・テイラーは新作について「バンドの歴史においても最もダークなチャプターの一つ」で、「ファースト・アルバムと『アイオワ』が交差しているような感じ」であるとしている。

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