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今年の10月9日でジョン・レノンの生誕75年を迎えたことを祝して、いまだにあらゆる点で他の追随を許さないこの偉大なるアーティストを振り返ってみよう――リアム・ギャラガー、アレックス・ターナー、ポール・ウェラー、マイルズ・ケイン、ビッフィ・クライロのサイモン・ニールの言葉に、その多様な才能を垣間見ることができるはずだ。

リアム・ギャラガー:「永遠のアイコン」

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「ジョン・レノンは俺にとってあらゆる意味を持っている。すべてであり、無であるんだ。彼がポール・マッカートニーより優れたソングライターだって言ってるわけじゃない。彼らはそれぞれユニークで素晴らしいんだ。でも、俺はレノンの音楽のほうが好きなんだ、ちょっとばかり美しくて、それにもっとクレイジーだからさ。マッカートニーはノエルみたいなんだ――いいヤツすぎる。レノンはへそ曲がりで、俺はそういうのが好きなんだよ。何よりあの声がいいね。普段の話し声もメチャクチャいいんだけど、歌ってる時の声が最高なんだ。政治的発言? そんなの知ったことか、政治なんかどうでもいい。でもそれ以外――あの歌声、彼の曲、その言葉――俺にとってはかけがえのないものばかりだ。

彼の後期の作品と同じくらい、俺は初期のロックンロールの楽曲が好きなんだ。でも、最近は“Strawberry Fields Forever”の頃が一番気に入ってる。彼がジョージ・ハリスンとインドで作ったデモの1つに“Now And Then”って曲があるけど(注:実際には1978年にニューヨークの自宅で制作されたデモテープで、1995年の『アンソロジー』の際にビートルズが編曲している)、必聴モノだよ。あの曲は“Free As A Bird”と同じように、他の3人がミキシングしたんじゃなかったかな、とにかくすっごくきれいなメロディなんだ。ソングライターの立場から言うと、いまだにレノンの域に達したヤツはいないし、今後もいないかもしれない。(ザ・ラーズの)リー・メイヴァースはいいセンいってたけど、別の道を選んじまったし。うちのガキ(ノエル)もよくやってるけど、レノンのあのイカしたクレイジーさがないんだよな。ノエルはいい曲を書くまともな人間だし、メイヴァースだとクレイジーすぎる。でも、レノンはそれらすべてを持ち合わせている上に、もっと奥が深いんだ。彼にとってはそれが当たり前で、だから俺は飽きることがないんだと思う。ジョン・レノンに飽きるってことは、自分自身に飽きるってことだろ。でも俺は自分に飽きてないからな」

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