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マリリン・マンソンは「#MeToo」キャンペーンについて「人々の関心をハリウッドの芸術面から背けてしまう」ことを憂慮していると語り、不必要に「多くの人の人生を台無し」にしかねないと語っている。

英「チャンネル4・ニュース」に出演したマリリン・マンソンは、インタヴューで元フィアンセである女優のローズ・マッゴーワンについて語っている。ローズ・マッゴーワンは、多くのスキャンダルが持ち上がることとなった映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインについて最初に『ニューヨーク・タイムズ』紙に告発した人物の一人で、その後、多くの女性たちがハリウッドで過去に男性から受けたセクシャル・ハラスメントについて告白することとなっている。

マリリン・マンソンはローズ・マッゴーワンの告発について「驚いていない」としながらも、告発した内容について交際中は「ほとんど知らなかった」とし、女性たちが告発する過去の出来事については「深刻」なものと「深刻でない」ものに分けるべきだと主張している。

「過去の出来事について訴える中で、性的虐待ほど深刻なものとは少し思えないものもあるわけでね。性的虐待を受けたことがある人たちへの侮辱だと俺は思うよ」とマリリン・マンソンは語っている。「誰かが『私はあの人に不適切な贈り物をもらいました』って言ってるのを聞くと、頭にくるよ。それって傷つけられたのとは違うわけだからね」

マリリン・マンソンは告発するに価する深刻な事態であれば「報道ではなく警察」に言うべきだとして、次のように続けている。「俺ならそうするよ。言っても、幼少期に俺が受けたことは打ち明けたり、文句を垂れたりする程のことじゃないけどね。幼少期についての本を書いたり打ち明けたりしたっていう意味では俺も同罪だけどさ。携帯を開くたびに誰かが告発されてるっていうクレイジーな事態にはしたくないんだよ」

「今じゃまるで男たちはみんな悪人で、不適切なことは何一つできやしないって感じだろ。そのせいで何も言えなかったり、(女性スタッフの方を向いて)もし君に会う時に間違った視線を向けてしまえば、悪いことをしたって告発されるんだ」

「世の中はバランスを保つべきだと思うよ。こういう類のシチュエーションではどう対処すれば適切なのかっていうね」とマリリン・マンソンは続けている。「俺の元フィアンセのやり方に反対してるわけじゃない。俺が反対してるのは、それに付随する雪だるま効果だよ。台無しにならなくていい人々の人生まで台無しにしかねないからね」

マリリン・マンソンのインタヴューはこちらから(ローズ・マッゴーワンについて語るのは31分を経過した辺りから)。

マリリン・マンソンは今年10月、元交際相手のジェシカ・アダムスから性的虐待を告発されていたベーシストのトゥイギー・ラミレズと袂を分かつことを発表している。

トゥイギー・ラミレスはその後、ジェシカ・アダムスからの告発について「同意のないセックスはどんなものであっても容認なんかしない」とコメントを発表し、「しばらく俺は家族と一緒に過ごす時間をとって、まともにやってきたここ何年間かを維持するのに集中していくことにする」と声明を発表している。

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