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ファット・ジョーが人生最大の後悔について語り、何度もチャンスがあったにもかかわらず、エミネムと契約できなかったことを挙げている。

ファット・ジョーはテラー・スクワッド・エンタテインメントのCEOを務めており、同レーベルで自分の音源をリリースしているほか、DJキャレドらの作品をリリースして成功を収めている。2007年にはエイコンやリル・ウェインといったアーティストがゲスト参加していたが、2013年以降は完全に沈黙が続いている。

香港を訪れて「サウス・チャイナ・ポスト」紙の取材に答えたファット・ジョーはエミネムと契約できたチャンスについて語り、契約を逃したことを最大の後悔としている。

「まあ、たくさんの後悔があるんだけど、最大の後悔はエミネムがたくさんのデモを俺にくれて、6回も俺にアプローチしてくれたんだけど、俺は契約しなかったんだ。みっともないよね」

ファット・ジョーはエミネムを逃したことに固執してはいないが、自身の成功について深い部分まで踏み込んでいる。

「俺はキャリアを持てて恵まれてたよ。次のことを理解してほしいんだけどさ。1000万人がラップをしようとするなかで、キャリアを築けるのは1人だけなんだ。しかも、誰かがそれをできたとしても、ほとんどの場合、その99%が一発屋なわけだよ」

「ラップ業界で長年やってきて、たくさんのナンバー1があったし、何百万枚のレコードを売ったし、クール&ドレーやDJキャレド、ピットブル、リック・ロス、トリック・ダディ、レミー・マー、ビッグ・パン、リコ・ラヴといったアーティストも世に紹介してきた。ずっと続けてこれたんだ。ラップ・ゲームの中で長く影響力を持ち続けることが俺には重要なんだ。ブロンクス出身であることもね」

エミネムは最終的に彼のデビュー・アルバムをウェブ・エンタテインメントからリリースしたが、デビュー作『インフィニット』は商業的成功を収めることはなく、エミネムは最低賃金で働く時期を経験している。アルバムは1000枚程度しか出荷されず、2009年に『リラプス』のリリースの際にフリー・ダウンロードが行われている。

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