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プリンスの片親の姉妹にして相続人の2人がペイズリ・パークの自宅スタジオの保管庫から移転された音源などを元に戻すよう求めている。

シャロン・ネルソンとノリーン・ネルソンは、9月の初めにペイズリー・パークに4台のトラックが来て、保管庫のコンテンツを移転したと述べている。約2億2000万ドル(約224億円)に相当するという未発表音源のマスターテープを含む保管庫のコンテンツが移転されたのを受けて、2人はプリンスの遺言執行者を務めているコメリカ・バンク&トラストに対して法的措置を行おうとしている。

コメリカ・バンク&トラストは音源についてミネソタからロサンゼルスの保管会社に移動したと述べており、新しい場所でも「安全だ」と主張している。

「私たちは音源のあったペイズリー・パークの自宅に音楽を戻したいのです」とシャロン・ネルソンはAP通信に語っており、ノリーン・ネルソンは40年以上にわたって安全に保管されてきた場所から音源を移動するのは「異常で考えがたい」としている。

「まるでもう一度プリンスを失ってしまったかのようだわ」とシャロン・ネルソンは語っている。「そんな気持ちよ。私は本当にショックを受けてひどく落ち込んだわ」

2人は移転した理由について聞かされていないと主張している。

コメリカ・バンク&トラストは声明でこの決定について次のように主張している。「プリンスによる音源と映像コンテンツの保存を完全なものにしようとして、コメリカはエンターテイメントに関する一流の保管を行っている企業『アイアン・マウンテン・エンタテインメント・サービス』を選択しました」

「4度にわたってコメリカは遺産相続人とプロセスについて議論を重ね、他のどんな提案も妥当ではありませんでした」

「ペイズリー・パークの保管環境を見直した結果、施設における火事やその他の損失の可能性についての懸念から、コメリカは確信を持って、音源と映像コンテンツを確実に保管できる安全な場所に移動して、破損やオリジナル・コンテンツの紛失から保護するためにデジタル化する必要があると判断しました」とコメリカ・バンク&トラストは続けている。

コメリカ・バンク&トラストは200万ドル以上の行動を行う場合、14営業日前に遺産相続人に通知をする必要があり、2人は今回の保管庫のコンテンツを移動したことがそれに相当すると主張している。

プリンスは2016年4月にペイズリー・パークで亡くなっている。遺書は残されておらず、裁判所はプリンスの6人の兄妹を遺産相続人としている。

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