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ベル・アンド・セバスチャンのフロントマンであるスチュアート・マードックはノエル・ギャラガーによる90年代のほうが音楽もカルチャーも「自由だった」という主張を否定し、今が最も簡単に自己を表現できるとしている。

ノエル・ギャラガーはニュー・アルバム『フー・ビルト・ザ・ムーン?』をリリースすることを発表しており、その際、オアシスの全盛期だった時代と比較して現代のバンドが直面している苦境について語っている。

「今、20歳で音楽業界に入ろうというものなら、以前の感じを知ることはないだろうね」とノエル・ギャラガーは語っている。「だから、20歳の人にはわからないだろうけど、でも、90年代について、あの10年がどんなに素晴らしい時代だったか、今になってみんな理解し始めているんだよ。あらゆるものがそうだったわけでね。政治も、ファッションも、音楽も、スポーツもさ」

「時の試練を耐えているものがたくさんあるわけでね。さっき挙げてくれた『トレインスポッティング』もそうだし、素晴らしいバンドだちがいたわけでさ。オアシス、ヴァーヴ、パルプ、その他いろんな連中がいた。紛れもなくあの頃のほうがずっと自由だったよね。今の若手のバンドに会ってみると、もっとキャリアと向き合ってる感じだよね。一方の90年代はっていうと、伸び伸びしている感じだったし、笑顔があったよ」

このノエル・ギャラガーの発言に対してスチュアート・マードックは『NME』に次のように語っている。「いや、彼が自由と言っているのは、彼が裕福で、恵まれているということを分かってないからだよね」

「多分、それが彼の自由の認識というものなんだろうね。全体としてみれば、歴史上のどの時代と較べても今は自己を表現するにあたって自由なんじゃないかな。最近は誰でもレコードを作れるわけでね」

ベル・アンド・セバスチャンは『ハウ・トゥ・ソルヴ・アワー・ヒューマン・プロブレムス』と題された3枚のEPをリリースすることを発表している。

今年7月にリリースされたシングル“We Were Beautiful”に続く3枚のEPはそれぞれ5曲の新曲が収録され、12月8日、1月19日、2月16日にリリースされる。これらはCDやアナログ盤のボックスセットとしてもコンパイルされる。CDの発売日は2月16日となる。

EPからの新曲“I’ll Be Your Pilot”はこちらから。

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