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ラスベガスの銃乱射事件の直前にルート91・ハーヴェスト・フェスティバルに出演していたギタリストは銃規制の強化を支持する声明を発表している。

現地時間10月1日の22時30分頃にラスベガスで開催されていたカントリー音楽のフェスティバル「ルート91・ハーヴェスト・フェスティバル」では銃が乱射され、59人が亡くなり、多数が負傷するという、アメリカの現代史でも史上最悪の事件となっている。

容疑者はネヴァダ州の住民である64歳のスティーヴン・パドックで、マンダレイ・ベイ・ホテル・アンド・カジノの32階から発砲している。警察はホテルの部屋でスティーヴン・パドックの死亡を確認している。

ルート91・ハーヴェスト・フェスティバルに出演していたアクトの一つであるジョシュ・アボット・バンドのギタリスト、カレブ・キーターは声明を発表し、そのなかで「もうたくさんだ」、「直ちに」銃規制が必要だと述べている。

「俺はこれまでの人生、修正第2条の銃器所持賛成派だったよ。昨夜の出来事が起こるまでね」とカレブ・キーターはツイッターに投稿された声明に綴っている。「俺がどれだけ間違っていたかということは、言い表すことができない。実は、俺たちのクルーの中には銃所持のライセンスを持っているメンバーがいたし、バスの中には合法の銃器があったんだ」

「しかし、それらは役に立たなかった。俺たちは自分たちが大量殺戮に加担していると警察が誤解して撃ってくることを恐れて、武器に触ることができなかったんだ。少数グループ(あるいは一人)が常軌を逸した数の銃器を手に入れることができたために、必死に人々を助けようとする献身的で勇敢な警察官もろともラスベガスを破壊したんだ」

「もうたくさんだ」とカレブ・キーターは続けている。「昨晩、生きたまま夜を越すことはできないと感じて、両親や最愛の人に最後の別れやの言葉や遺言を書いたことで、これは完全に手に負えるものではないということに気づかされた。今回の銃乱射はかなり激しく、臆病者に撃たれた犠牲者の近くに立っていただけの、俺たちのクルーも金属片による負傷を受けたんだ」

「直ちに銃規制が必要だ」とカレブ・キーターは続けて綴っている。「俺の最大の後悔はツアーを共にする仲間や自分自身が銃に脅かされるまで、そのことに気づかなかったことだ。あの狂人によって殺されたり、重傷を負った犠牲者の中に俺たちが含まれていないことは信じられないほど幸運なことだよ」

カレブ・キーターの声明全文はこちらから。

銃撃が起きたのはアメリカのカントリー歌手であるジェイソン・アルディーンのパフォーマンスの最中で、ジェイソン・アルディーンは事件を受けてすぐにステージから立ち去っている。

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