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トム・ヨークは、海洋ドキュメンタリー番組の「ブルー・プラネット」シリーズの「深遠でスピリチュアルな」側面について語っている。

レディオヘッドは作曲家のハンス・ジマーとタッグを組んでテレビ番組「ブルー・プラネットⅡ」に提供する楽曲を制作している。BBC1で放送予定の海洋ドキュメンタリー番組「ブルー・プラネットⅡ」は、博物学者のデヴィッド・アッテンボローがナレーションを務める番組となっている。

今回のコラボレーションでは、レディオヘッドの“Bloom”のオーケストラ・バージョンが制作されており、現地時間9月27日にBBC 6ミュージックで初公開されている。トム・ヨークは番組にも出演して、今回のプロジェクトと自身と「ブルー・プラネット」シリーズの関係について語っており、「ブルー・プラネット」が自身の環境問題への熱心な取り組みに影響を与えたことを明かしている。

“(ocean) bloom”の音源は下記のリンクの51分22秒から。

http://www.bbc.co.uk/programmes/b095g5mw

「あれは僕が息子と遅くまで起きてた後に、ソファーで横になって再び眠りにつこうとしていた時のことなんだ。朝の7時で、彼がまだ幼かった頃だった。僕の潜在意識に番組が押し寄せたり引いたりする感じでね」と彼は番組で語っている。「それで、そのままにしてたんだけど、番組が発見した深海に潜む生命体についての話は知ってるだろ。あれに深い意味合いのようなものを感じたんだ。彼らが何とか深く潜ったおかげで、僕たちが知らなかった生物の存在を発見できたっていうね。僕にとってこうしたことすべて、人類が知らなかった生命体を発見するということは最も深遠なことで、深遠な概念の一つなんだ。化石を発見することであっても、生物が存在していたり、僕たちが住んでいる場所に僕たちの知らない歴史があったり、そうしたものを発見することは、僕にとって最も深遠でスピリチュアルな形で人類という存在が発露することでね」

トム・ヨークは次のように続けている。「『ブルー・プラネット』の最初のシリーズだったんだけど、あれが最初に息子の関心を惹きつけることになって、そこから彼は熱心になっていってさ……したら、グリーンピースからなんかの件で手紙が家に届いてね。それを読み始めて、『お父さん、これに関わることはできないかな?』って言ってきたから、もちろんできるさ、お前が望むならねって答えたんだ。そうしてグリーンピースとの関わりが生まれてね。とにかく、長年にわたって僕はこういったことに関わってきたわけだけど、それはソファーで半分寝かけて『ブルー・プラネット』を観たことから始まってるんだよ」

以前、トム・ヨークは「“Bloom”は最初の『ブルー・プラネット』シリーズにインスピレーションを得てできたものなんだ。だから、この曲が一周回って、この素晴らしい作品の続編のために生まれ変わるなんてすごいことだよ」と語っている。

「ハンスはいとも簡単に複数の音楽ジャンルを股に掛けてしまう並外れた作曲家だよね。だから、僕たち全員にとって、そんな才能ある人と仕事できて、彼がどうやって番組の音楽と“Bloom”を融合していくかを見られたのは解放的なことだったね」

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