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モリッシーは新たなレコード契約を結び、通算11作目となるアルバム『ロウ・イン・ハイ・スクール』をリリースするという。

2014年発表の『ワールド・ピース・イズ・ノン・オブ・ユア・ビジネス~世界平和など貴様の知ったことじゃない』以来となるモリッシーの新たなリリースについて、ファンは待ち侘びることとなっていた。アルバムをリリースした後、レーベルのハーヴェストとは袂を分かつ結果となっている。モリッシーはレーベルが「ほとんど殺そうとした」と主張していた。

今回、モリッシーはBMGと新たにレコード契約を結んで復帰を果たしている。11月17日にリリースされる予定の『ロウ・イン・ハイ・スクール』は、フランスのラ・ファブリーク・スタジオとローマにエンニオ・モリコーネが所有するフォーラム・スタジオでレコーディングされている。アルバムは、フランク・ザッパやザ・ストロークス、ベック、ザ・ホワイト・ストライプスを手掛けたことで知られるジョー・チッカレリがプロデュースしている。

「モリッシーと比類できるアーティストは今では多くありません」とBMGのエグゼクティヴ・ヴァイス・プレジデントであるコーダ・マーシャルは述べている。「彼は類いまれな才能です。彼は驚くほど素晴らしく、教養があり、機知に富み、優雅で、そして何よりも勇敢です。彼の歌詞、ユーモア、メロディーは多くの世代に影響を与えています」

「新たな記念碑的とも言えるアルバムの音楽それ自体が物語ってくれるでしょう。彼をBMGに迎えることをできて喜んでいます」

モリッシーは11月10日にロサンゼルスのハリウッド・ボウルでライヴを行うことも発表されている。

昨年、レコード契約を結ぶのに先立ってモリッシーは次のように語っていた。「音楽業界がアーティストために働いている時代もあった。でも、今じゃアーティストが音楽業界のために働いているわけでね。だから、今はすべてが味気ないんだよ」

彼は次のように続いている。「今はものすごく激しい検閲もあるしね。例えば、セックス・ピストルズの成功を考えてみたらいい。その成功の主な要因は誰も来ると思ってなかったんだよ。業界はセックス・ピストルズのようなバンドが人気になるとも、存在しているとさえ思っていなかったんだよ」

「今は政治的なメッセージを持ったアーティストが間違いなく生き抜くことができないように、ものすごくコントロールされているし、管理されているんだよ。結果は明白だよ。誠実なミュージック・ラヴァーの感情や需要が反映されていないチャートが残されたわけでね。でも、革命なんて存在しないんだよ」

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