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ミューズはアルバムに近いものをリリースするまで時間がかかるかもしれないことを明かし、音楽業界と人々の音楽の聴き方をその理由に挙げている。

ミューズの最新作は2015年にリリースされた『ドローンズ』となっている。先日、単体のシングル“Dig Down”をリリースしたバンドだが、今回アルバムを念頭に置いていないことを明かしている。

「僕らがキャリアを始めてから音楽業界もすごく変わったと思うんだ。最初のレコードを出した頃から考えると、間違いないよね。だって、ここ5〜6年の間にストリーミングが今じゃ最も多くの人々が音楽を聴く方法になったわけでね。それは人々の音楽の聴き方にも影響を与えていると思うんだ」とベースのクリス・ウォルステンホルムは「ミュージック・フィーズ」に語っている。

「僕が若い頃、そうしていたようにアルバム全体に費やさない傾向にあるよね。業界全体や音楽を聴くためのプラットフォームが、個々の楽曲を聴き、自身のプレイリストやなんかを作る人々を中心に展開しているわけでね」

クリス・ウォルステンホルムは、続けて「散発的に変則的なシングル」をリリースすることは「プレッシャーが少ない」と説明している。

「バンドとして時々――オフの時なんかでさえも――必ずしもアルバムを丸々1枚作りたいと思うわけではなくてさ。でも、ちょっと楽しむためにたまにバンドとして集まるのは本当に素晴らしくてさ。それで、何かができたら、こう思うわけでね。『なんで単体のシングルとしてリリースしないんだろう?』ってね」とクリス・ウォルステンホルムは続けている。

「ここ数年で、アルバムのキャンペーンとか、アルバムのプロモーションとか、プロモーションのためにシングルをリリースするといったことが先細りになってきていると思うんだよね。最近はストリーミングがうまくいったこともあって、個々の楽曲がすごく重要視されるようになったと思うし、僕らもやらない理由はないわけだからね」とクリス・ウォルステンホルムは続けている。

「いつかは次のアルバムに取り掛かることは分かってるよ。けど、そうしたリリースの合間に取り掛かるのがいいと思っているんだ。そうしたら、ファンはさらになにかしらを手にできると思っておもらえるからね。完全には地球上から姿を消すわけではないって、そういうことだよね」

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