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マイケル・ジャクソンの“Thriller”の3Dで修復されたミュージック・ビデオが、今月から行われるヴェネチア映画祭で世界初公開されるという。

先駆的なショート・フィルムとなった“Thriller”のミュージック・ビデオは元々1983年に公開されており、今は亡きマイケル・ジャクソンと脚本を執筆したオリジナルの監督のジョン・ランディスによって3D化されている。

ジョン・ランディスはこの新しいプロジェクトについて米『ビルボード』誌に次のように評している。「今、世の中にある“Thriller”の映像というのはすべて複製されたもので、それが僕には狂おしかったんだよね。それで、長い間、ネガに取り掛かろうとしてきたんだよ。最新のデジタル技術はフィルムを修復することにおいて素晴らしいからね。そう、マイケルと僕はいつだってみんなに『スリラー』を映画館で観てもらおうとしていたんだ」

「ただ、僕らは“Thriller”を修復しただけではなくてね。向上させてみたんだ……映画『オズの魔法使い』でドロシーと仲間たちがエメラルド・シティーで磨かれ、ツヤを出されていたシーンのようにね」

また、彼はどのようにして14分のフィルムに3Dが用いられているのかということに関して、具体的な詳細を明かすことを拒否しているが、「とても効果的な方法で、巧みに3Dを利用した」とほのめかしている。

マイケル・ジャクソンの遺産の共同遺言執行者である、ジョン・ブランコは次のように続けている。「マイケルは3D要素を『ディス・イズ・イット』のツアーに使おうとしていたので、これはマイケルがしていたであろうことです。彼も気に入るでしょう」

『スリラー』はこれまで作られた最も偉大なミュージック・ビデオの一つとして、広く認識されており、アメリカ議会図書館によってアメリカ国立フィルム登録簿に加えられた唯一のミュージック・ビデオであり続けている。

ヴェネチア映画祭は8月30日から9月9日まで開催され、トレイラー映像が公開されたばかりのダーレン・アロノフスキーによる『マザー!』の世界初公開も行われる。

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