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ザ・リバティーンズのカール・バラーは、彼らの名曲として知られるシングル“Don’t Look Back Into The Sun”の作曲の経緯や楽曲の意味について語っている。

2003年に発表された同曲は『リバティーンズ宣言』と『リバティーンズ革命』の間にシングルのみとしてリリースされており、当時のカール・バラーとピート・ドハーティの慌ただしい関係についての曲であると言われている。

「“Don’t Look Back Into The Sun”は俺たちがパリにいた時に始まった曲なんだ」とカール・バラーは『NME』に語っている。「当時、俺たちはレーベルの女の子からフラットを借りていて、そこからサクレ・クール寺院を見渡すこともできたんだけどさ。ある日、ピートはジャガイモを調理していたんだけど、まともな職にありつけてなくてね。それで、イモがすぐに茹で上がらなくて、いろんな理由で食べられなくてさ、それを運動場に投げたんだ。子供はそこにいなかったけどね」

彼は次のように続けている。「オアシスの曲と、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの曲のタイトルを合わせて、この曲のタイトルを作ったんだ。コード進行も同じなんだけどさ。それに俺たちのライムのアイデアを注ぎ込んだんだ。曲を書くのは書きたい何かがそこにあるからでさ。自分の心にあるものが、無意識に溢れてくるんだ」

「その時っていうのは面白いんだ。この曲も、多くの場合と同じように、最初はどうしようもないものに思えたね」

カール・バラーはこの曲の歌詞のインスピレーションについて訊かれると、次のように答えている。「それはかなり個人的なものなんだけど、抽象性を持たせると、とても普遍的になる。当時はいくらか具体的だったんだけどね。これ以上は言いたくないかな」

「それは作者自身についてのものなんだけど、自分の意識の流れみたいなものを書いている時にライムを組んでいくと、突然鏡で自分を見ているようになるんだ。あれは変な感じだよね。確か、あの曲を書いている時も少しそんな感じだったんだ」

カール・バラーはミュージック・ビデオについて『NME』に次のように語っている。「アレックス・カーという、当時俺たちのマネージャーとよくつるんでいた男が映像を作ったんだ。映像はICAで行われたショーン・マクラスキーの反ジュビリーのライヴのものだね。その日、ブライアン・メイは(バッキンガム宮殿の)屋上で送風機と共にパフォーマンスを行って、俺たちは地下にいる。この映像はほとんどこの日に撮られていて、あのジャケットを着て街をうろつく俺たちが映っているんだ」

また、カール・バラーは次のツアーとアルバム、そして自分たちのホテルとスタジオを作る計画について『NME』に語っている。

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