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デス・キャブ・フォー・キューティーは先月クリス・コーネルが亡くなったことを受けて、追悼の意を表明している。

サウンドガーデンやオーディオスレイヴのフロントマンだったクリス・コーネルは5月17日に自身のホテルの部屋で亡くなっていたところを発見されている。享年52歳だった。

死因については自殺であることが明らかになっている一方で、クリス・コーネルの家族は彼に処方されていた薬が自殺の原因であるという可能性に言及している。

現地時間6月9日にシアトルでチャリティ・ライヴに出演したデス・キャブ・フォー・キューティーはサウンドガーデンの“Fell On Black Days”のカヴァーを披露している。

パフォーマンスの映像はこちらから。

「彼はなんて信じられない才能で、なんて途轍もないシンガーだったんだろう」とフロントマンのベン・ギバードはコメントしている。

パール・ジャムのフロントマンであるエディ・ヴェダーは現地時間6月6日、ロンドンのハマースミス・アポロで行われた自身の公演でクリス・コーネルについての感動的なスピーチを行っている。

「彼は俺にとって単なる友人ではなかった。俺は兄のように慕ってたんだ」とエディ・ヴェダーは語っている。「事件について聞いた2日後、確か2日目の夜だったと思うんだけど、俺たちはクリスが好きそうな水辺の小屋に泊まっていたんだ。そしたら夜中の1時30分頃に思い出が一気に蘇ってきてさ、俺は目を覚ましたんだ。大切な思い出だよ。ずっと考えていくことになる思い出さ。その思い出は強靭な筋肉のようだった」

「そしたら、思い出が止まらなくなってしまってね。眠ろうとしたんだけど、まるで近所の人が音楽をかけてて自分じゃ止められないみたいな感覚でさ。それでも次第に小さな思い出たちに変わっていって、落ち着けるようになった。思い出が次から次へと蘇ってきたんだよ。俺は自分がいかに幸運だったか思い知ったよ。思い出がすぐに過ぎ去っていたらと思うとさ。俺は何時間も思い出に浸れたわけだからね。俺はなんて恵まれていたんだろうってね。それに、俺は悲しくなりたくはなかったんだ。感謝したかったんだよ、悲しむんじゃなくてね。今でもその思い出について考えていて、そうした思い出を胸に抱えて生きていくし、彼を永遠に愛するつもりだよ」

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