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メタリカは、機材の盗難被害にあったメタリカのトリビュート・バンドですブリスタード・アースに機材をすべて提供したことが明らかになっている。

ワシントンを拠点として活動するトリビュート・バンドであるブリスタード・アースは先日、オレゴン州での公演を終えた後、ギターやアンプ、エフェクター、ドラムなどを積んだトレーラーを荒らされる被害に遭っている。

ブリスタード・アースはその後、バンドのフェイスブックに被害の詳細を綴って支援を求めたところ、メタリカの目に止まり、メタリカが機材を提供するに至っている。

「メタリカの決断はめちゃめちゃクールだよ。本当にありがたい行為だった」と、ドラマーでバンドの広報を務めるショーン・マーフィーは地元サイト「オレゴン・ライヴ」に語っている。

「普通の人だったら、この手の盗難がどれだけ頻繁に起こっていることか、ツアー中のバンドがどれだけ標的にされやすいか知らないだろうね。そもそも、僕らは知らない土地にいる知らない奴なんだ。みんなそれを知ってるから、彼らには地の利があるわけだよ」

一方、メタリカのフロントマンであるジェイムズ・ヘッドフィールドは先日、政治は人々を「分断する」と述べ、ドナルド・トランプ大統領に対する見解は自身の中に留めておくとしている。

メタリカの他のメンバーはここ数ヶ月間、反ドナルド・トランプの見解を示してきた。ドラマーであるラーズ・ウルリッヒは先日、メキシコのテレビ番組でドナルド・トランプ大統領によるメキシコとの国境に壁を建設する政策について批判している。ギタリストであるカーク・ハメットも1月にツイッターでドナルド・トランプ大統領を批判している。「ちょっと聞いてほしいんだ。真実のために、慈悲のために、共生のために立ち上がろう。妥協してはいけないんだ。嘘や恐怖を利用した誤った怒りなど拒否するんだ。体制は僕らを分断しようとしていて、感情的に僕らをコントロールするほうが簡単なんだよ」

しかし、チリの新聞『ラ・テルセラ』に対してジェイムズ・ヘットフィールドは先日、「みんながドナルド・トランプについての意見を持ってると思うんだ。俺の意見は自分だけに留めるよ」と語っている。彼は次のように続けている。「俺はロック・バンドのシンガー兼ギター・プレイヤーだからね。政治は嫌いだね。政治について語りたくないんだ。俺にとっては重要じゃないんだよ。何が重要かって言うと、音楽で人々を結びつけることなんだ。政治、宗教……こういうものは人々を分断してしまうんだ」

「もしここに座ってトランプを嫌いだとかトランプを大好きだとか言えば、誰かはこう思うよね。『ああ、彼の音楽はもう好きじゃないな』ってね。馬鹿げてるよ。だから、俺は音楽のことだけに留めておきたいんだよ」

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