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メタリカのフロントマンであるジェイムズ・ヘットフィールドは、最新インタヴューの中で政治は人々を「分断する」ものであると述べ、ドナルド・トランプ大統領に対する見解は自身の中に留めておくとしている。

メタリカの他のメンバーはここ数ヶ月間、反ドナルド・トランプの見解を示してきた。ドラマーであるラーズ・ウルリッヒは先日、メキシコのテレビ番組でドナルド・トランプ大統領によるメキシコとの国境に壁を建設する政策について批判している。ギタリストであるカーク・ハメットも1月にツイッターでドナルド・トランプ大統領を批判している。「ちょっと聞いてほしいんだ。真実のために、慈悲のために、共生のために立ち上がろう。妥協してはいけないんだ。嘘や恐怖を利用した誤った怒りなど拒否するんだ。体制は僕らを分断しようとしていて、感情的に僕らをコントロールするほうが簡単なんだよ」

しかし、チリの新聞『ラ・テルセラ』に対してジェイムズ・ヘットフィールドは「みんながドナルド・トランプについての意見を持ってると思うんだ。俺の意見は自分だけに留めるよ」と語っている。彼は次のように続けている。「俺はロック・バンドのシンガー兼ギター・プレイヤーだからね。政治は嫌いだね。政治について語りたくないんだ。俺にとっては重要じゃないんだよ。何が重要かって言うと、音楽で人々を結びつけることなんだ。政治、宗教……こういうものは人々を分断してしまうんだ」

「もしここに座ってトランプを嫌いだとかトランプを大好きだとか言えば、誰かはこう思うよね。『ああ、彼の音楽はもう好きじゃないな』ってね。馬鹿げてるよ。だから、俺は音楽のことだけに留めておきたいんだよ」

ドナルド・トランプが「新たなアメリカ」の到来を導いたかについて尋ねられ、ジェイムズ・ヘットフィールドは次のように答えている。「誰かが就任する時はいつだって新たなアメリカだよ。でも、バランスの問題なのさ。極左、極右がいて、バランスを保つために行ったり来たりするわけだよね。中道が一番良いんだ。それは分かってるわけでね。中道であれば……すべてを受け入れて、すべてを理解できる。でも、そんな感じじゃないよね。国民もそうはいかないしね。人間っていうのはそうはいかないんだ」

ジェイムズ・ヘットフィールドのインタヴュー映像はこちらから。

昨年、メタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒはアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプが大統領に選ばれることがあれば、生まれ故郷であるデンマークに移住するかもしれないと表明していた。

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