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パール・ジャムやサウンドガーデンのドラマーであるマット・キャメロンは最新インタヴューでニルヴァーナの音楽が持つ現在性について語っている。

パール・ジャムは今年、ロックの殿堂の式典でロックの殿堂入りを果たすことが発表されている。今年はパール・ジャムの他に、トゥパック・シャクール、イエス、ジャーニー、エレクトリック・ライト・オーケストラ、ジョーン・バエズが殿堂入りすることが発表されている。殿堂入りの式典は今週の4月7日にブルックリンのバークレイズ・センターで行われる予定で、パール・ジャムの紹介者はニール・ヤングが務めることも明らかになっている。

マット・キャメロンはイタリアの音楽メディア『ロッコル』のインタヴューに応じ、今日のロック・ミュージックの現状について語っている。

ギター・ミュージックが今でも影響力を持っているかと訊かれると、「残念ながらもはや影響力はないね」とした上で、マット・キャメロンは以下のように語っている。「俺たちは自分たちの音楽は自分たちでコントロールしようとしてたんだ。綺麗事をなくして、薄汚れた感じにしようとね。当時のクリーンなロックにはウンザリだったんだよ。パンクの精神から来てたんだよね」

マット・キャメロンは続けて、当時のパール・ジャムが収めた成功について次のように語っている。「カルチャーの面であれだけ影響力を持つことになるなんて、当時は誰も予期していなかった。とはいえ、聴き手と繋がれるような音楽を作っていればそれが当然の反応ではあるんだろうけどね。自分たちのサウンドを妥協しなくても成功することはできるんだよ」

「今の音楽はあまりにも安易だし、オーヴァープロデュースされてるよね。曲が元来持っていた輝きが消えてしまうくらい、考え過ぎてることもあるしね。俺には10代の息子が2人いるんだけど、この前、車で一緒にニルヴァーナの『ネヴァーマインド』を聴いてたんだ。あのアルバムは自分にとっていまだに音楽の未来を体現してるんだ。ソングライティングでも、プロデュースでも、独創性の面でもいまだに基準となっているんだよ」

『ネヴァーマインド』について風化してしまったのではないか、とインタヴュアーが尋ねると、マット・キャメロンはそれを否定している。「そんなことないね。当時と同じくらい新鮮で強烈なんだ。それはリアルだからなんだよ」

先日、パール・ジャムは4月にロックの殿堂入りを果たすことを記念して、1990年からのバンドの歩みを振り返る6分の映像を公開している。

この映像はバンドの映像ディレクターを務めるケヴィン・シャスによって制作されている。映像には1995年の初来日時の映像も使用されている。

公開された映像はこちらから。

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