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デヴィッド・ボウイへの理解を深めるため、1年間に亘って本人そっくりの格好で生活している大学教授がいるという。

この教授は、ロンドン郊外にあるキングストン大学映像文化研究のウィル・ブルーカーで、デヴィッド・ボウイについての論文執筆を依頼されて以来、数か月に亘ってデヴィッド・ボウイの様々な分身キャラクターの姿で生活している。論文のタイトルは「永遠のスターダスト(Forever Stardust)」だ。

研究活動の一環として、ウィル・ブルーカーは、着こなしから、食べ物、文化的関心に至るまでデヴィッド・ボウイの各時期のキャラクターに合わせ、そのキャラクターが生まれた場所への訪問も行っている。『ガーディアン』紙によると、教授はすでに、ブリクストン、ブロムリー、ベックナムに訪れており、来月にはベルリンを訪問する予定だという。

教授が演じるデヴィッド・ボウイのキャラクター画像:

教授生活の中で、最も奇妙な日々

デヴィッド・ボウイのお決まりルック

「この研究は、デヴィッド・ボウイについて批評的および客観的視点から考察すると同時に、デヴィッド・ボウイ自身の視点から、様々な時期の彼のキャラクター――おそらく彼の別人格――の頭脳に入り込み、彼の作品を理解しようとするものです」

「もし、魔法について書かれた奇妙なSF小説を読んでいる人なら、デヴィッド・ボウイの頭の中へ入り込んで、その中が奇妙な場所であることがわかるでしょう。彼の頭の中は危険な場所で、長くはそこにいたいとは思わないでしょう」とウィル・ブルーカー教授はオーストラリアの国営ネットワークABCに語っている。

「今回の研究で、デヴィッド・ボウイのキャリアを時系列順にたどったことは、自分にとってもラッキーでした。1983年からは、彼はすごくクリーンなイメージになったからです。私も日焼け、ダイエットをし、髪の色を再び変え、歯のホワイトニングをします」

この研究に対するデヴィッド・ボウイ自身の反応の可能性について、ブルーカー教授は次のように答えた。「デヴィッド・ボウイ本人がこの研究に興味を持ってくれたら光栄です。でも、彼の公での発言や行動はすべてパフォーマンスですから、もし、この話を彼が知っていたとしても、デヴィッド・ボウイ自身の本心を知ることはできないでしょう」

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