Shamil Tanna/NME

Photo: Shamil Tanna/NME

ケンドリック・ラマーが、ロサンゼルスに蔓延するギャング文化を止めると明言している。

ケンドリック・ラマーは先日、J.コールが「あのクソみたいな、ロサンゼルスに蔓延するギャングどもを根絶させる」と言って、彼を後押しした発言を受けて、コメントを述べている。

ケンドリック・ラマーは「ShortList.com」の取材に応え、次のように語っている。「責任重大だね。確かに俺は、神様から自分でも気づいてさえいないような大事な力を授かってると思う。もうその力は俺の手の中にあって、ロサンゼルスで起きていることを鎮めるだけじゃなくて、もう少し深く、広い意味での問題解決につながるはずなんだ。でも、それがいつになるかは分からないね」

またラッパーである彼は、ニュー・アルバム『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』にはヒットしそうな万人受けする曲の収録を、意図的に避けたと語っている。

彼は続けて、こう述べている。「新しいタイプのレコードを作る独創性なんて、俺にはなかった。そんな衝動もなかったからね。『グッド・キッド、マッド・シティ』には、3つのシングル“Swimming Pools(Drank)”、“Poetic Justice”、“Bitch, Don’t Kill My Vibe”が収録されてる。今回は、『キャッチ―な曲は要らない』と自分に言い聞かせてたよ。みんなには、『このアルバム』を受け入れて、長い時間をかけてしっかりと味わってもらいたいんだ」

一方、ケンドリック・ラマーはライバルであるドレイクをディスっていることが話題となっている。

ケンドリック・ラマーは、“Darkside/Gone”でドレイクの最新トラック“Energy”を引き合いに出して次のようにラップしている。「But still I got enemies giving me energy I wanna fight now/ Subliminally sent to me all of this hate/ I thought I was holding the mic down(でも、今すぐ戦いたくなるエネルギーを俺によこす敵がまだいるんだ/無意識にこういった敵意が山ほど俺に送られてくる/俺はマイクを下ろそうと思ってたのに)」

また、“Deep Water”ではドレイクのヒット曲“Started from The Bottom”や、最近のミックステープの収録曲“6 God”についてほのめかしながら、こう言っている。「Motherfucker know I started from the bottom(クソったれ野郎は俺がどん底から始めたことを知っている)」、「They liable to bury him, they nominated six to carry him/ They worrying him to death, but he’s no vegetarian/ The beef is on his breath, inheriting the drama better than/ A great white, nigga, this is life in my aquarium(奴らはあいつを埋葬する義務がある、奴らはあいつの棺桶を運ぶ6人を指名した/奴らは死ぬほどあいつを心配させるけど、あいつはヴェジタリアンじゃない/あいつの息はビーフ〈抗争〉の匂いだ、もっとドラマを継承してる/偉い白人、ニガー、これが水族館で生きる俺の人生)」

ドレイクとケンドリック・ラマーのライバル関係は、ケンドリック・ラマーがゲスト・ヴァースとして参加した“Control”でドレイクを名指しした2013年から続いている。

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