BRIAN RASIC / Rex Features MY BLOODY VALENTINE - 1992

Photo: BRIAN RASIC / Rex Features
MY BLOODY VALENTINE – 1992

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのドラマーであるコルム・オコーサクは、ライヴ会場での音量問題について自身の考えを表明している。

コルム・オコーサクは『アイリッシュ・タイムズ』紙に投書し、昨今のライヴ会場での音量制限に苦言を呈している。

http://www.irishtimes.com/opinion/letters/sound-opinions-1.2951126

その内容は以下の通り。

「親愛なる人々へ。抑制された文化が受け入れられるというのは危険な場所になり得るということだ。この社会の見せかけの改善のために導入された規制によって昔の事情が一掃されるなか、その変化で何が失われてしまったのだろう?

僕はここで最近の政治について言及しているのではなく、ライヴ会場、なかでもダブリンの3アリーナについて述べている。

最近、非常に値の張る2つのライヴに行ったのだが、圧倒するような素晴らしいサウンドで鳴らされるべきものが、鬱陶しいほど安っぽく、か細いサウンドで上演されたのを経験した。

3アリーナは文化を去勢して、それで富を稼いでいる今の現実の一例だ。PAシステムでのデシベル制限は実に悲しいよ。ライヴの最前列に行ったなら、ドラムやベースが骨を揺らして音を立て、音楽で頭が満たされ、その存在が恍惚へと連れていってくれる、そういうもののはずだ。

それこそ先週金曜日のブラック・サバスと、数ヶ月前のニール・ヤングで起こってほしかったことだった。代わりに音量が上げられることはなく、恍惚に達する可能性が僅かである事実に対応しなければならなかった。

周りの人の迷惑になるから、ブツブツ文句を言うことさえできなかったよ。

ブラック・サバスはまだこの先にライヴがあり、故郷のバーミンガムでツアーを終える。ダブリンの3アリーナのような乏しい基準ではなく、彼らにふさわしい形でツアーを終えることができることを願おう」

なお、この中でマイ・ブラッディ・ヴァレンタインや自身が演奏する時の音量については言及されていないが、マイ・ブラッディ・バレンタインはこれまで何度も世界で最も音量の大きいアーティストの一つに挙げられている。

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