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アナログ盤市場について全世界で10億ドル（約1100億円）規模になることが見込まれている。
昨年、イギリスではアナログ盤の売り上げが過去25年で最高の売り上げを記録し、デヴィッド・ボウイの最期のアルバムとなった『★』が年間売り上げの首位を獲得している。
英国レコード産業協会によれば、イギリス国内における2016年のアナログ盤売り上げは320万枚となっており、前年比で53%も上昇したという。
先日、デロイト・トーマツは、アナログ盤市場がこれからの数年で10億ドル規模になる見込みを発表しており、2017年だけでも8億から9億ドル（約900から1000億円）の市場規模になるという。
「2017年には音楽産業におけるフィジカルの売り上げの内の５分の1を占めると見られ、世界全体で音楽ソフトが得ると見込まれる150億ドルの内の約7%をアナログ盤が占めると見られています」と報告では述べられている。
しかし、同社のテクノロジー・メディア・通信調査部門の代表であるポール・リーはやがては結果的にアナログ盤の売り上げは下落するのではないかと予測している。
彼は『フィナンシャル・タイムズ』紙に対して次のように語っている。「1981年には10億枚ものアルバムが売れました。一方で、2017年のそれは約4000万枚ほどとなるでしょう。これは絵に描いたような復活とは言えないのです。微量なものなのです」
ポール・リーは、白人のハードコアなミュージック・ファンは高価なアナログ再発盤やデラックス盤を買い続けるだろうし、これから数年のうちにアナログ盤を購入する熱心な消費者が離れることはないだろうとも述べている。
その他にも彼は、アナログ盤を購入した人の半数以上が1ヶ月以内にそれを再生しておらず、またその7％がターンテーブルすら所持していないというBBCのアンケート結果にも言及している。
イギリス国内における2016年で最も売れたアナログ盤はデヴィッド・ボウイの『★（ブラックスター）』で、2015年に売り上げ首位を記録したアデルの『25』の当時の売り上げよりも2倍以上の売り上げを記録している。
2016年のアナログ盤の売り上げ2位を獲得したのはエイミー・ワインハウスの『バック・トゥ・ブラック』で、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のサウンドトラックが3位、マーキュリー・プライズにもノミネートされたレディオヘッドの『ア・ムーン・シェイプト・プール』が4位と続いている。10位までには、フリートウッド・マック、ザ・ストーン・ローゼズ、ビートルズ、ニルヴァーナ、昨年亡くなったプリンスなどの往年の名作が続いている。
2016年のUKにおけるアナログ盤の売り上げトップ10は以下の通り。
1. David Bowie – ‘Blackstar’
2. Amy Winehouse – ‘Back To Black’
3. Various Artists – ‘Guardians of the Galaxy Mix 1’
4. Radiohead – ‘A Moon Shaped Pool’
5. Fleetwood Mac – ‘Rumours’
6. The Stone Roses – ‘Stone Roses’
7. Bob Marley – ‘Legend’
8. The Beatles – ‘Sgt Pepper’s Lonely Hearts Club Band’
9. Prince – ‘Purple Rain’
10. Nirvana – ‘Nevermind’
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